けいしつしょう
憩室症(総論)
消化管の一部が、消化管の外側に向かって風船のようにふくらんで飛び出てしまった状態
6人の医師がチェック 115回の改訂 最終更新: 2018.08.12

憩室症(総論)の基礎知識

POINT 憩室症(総論)とは

食べたものの通り道を消化管(食道・胃・小腸・大腸)と言います。消化管の壁の一部が外側に膨らんで飛び出してしまった状態のことを憩室症といい、大腸憩室や食道憩室が代表的です。憩室があるだけでは問題ないのですが、憩室に感染が起こったりすると炎症を起こして痛みや出血の原因になります。憩室症に対しては状態に応じて抗菌薬治療や手術などで治療が行なわれます。

憩室症(総論)について

  • 消化管の一部が、消化管の外側に向かって風船のようにふくらんで飛び出てしまった状態
    • 消化管の筋層が弱くなっている部分から、粘膜などの層が飛び出して憩室が生じる
  • 部位ごとの憩室の種類(詳細はそれぞれの疾患を参照)
  • 憩室が存在するだけでは症状がないことが多い
  • 憩室内で細菌が繁殖すると憩室炎を起こし、腹痛や血便などの症状が起こる

憩室症(総論)の経過と病院探しのポイント

憩室症(総論)でお困りの方

憩室症とは、腸のさまざまな部位にできる憩室(腸のふくらみ)がある状態を指す言葉です。腹痛や血便などの症状があって発覚することもあるのですが、特に症状が出ないままCT検査で偶然見つかるケースも多くあります。そのままにしていても変化がほとんど生じないため、症状がなければ治療は不要です。

憩室のある方では、憩室から出血したり、憩室内で細菌が炎症を起こして憩室炎の原因となったりすることがまれにあります。症状が強い場合には手術を行いますが、その際には消化器外科、食道外科、大腸外科など、憩室の部位や病院ごとに担当となる科はさまざまです。普段からかかっている医師に相談をして、入院の時期や入院先を一緒にお決めになることをお勧めします。

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