いけいしつ、じゅうにしちょうけいしつ
胃憩室、十二指腸憩室
胃や十二指腸において、消化管の壁が消化管の外側に突出した空間を作っているような状態。内側から見ると消化管の壁に洞穴のようなものが出来ている
5人の医師がチェック 107回の改訂 最終更新: 2017.12.06

胃憩室、十二指腸憩室の基礎知識

POINT 胃憩室、十二指腸憩室とは

胃や十二指腸において、消化管の壁が消化管の外側に洞穴のように突出した空間を作っている状態を指します。基本的には症状が出ることはありませんが、憩室炎・穿孔・出血が起こると症状が出てきます。 症状や身体診察に加えて、胃カメラなどを用いて診断します。治療は特に必要としないことがほとんどですが、憩室炎や穿孔が起こった場合には抗菌薬治療や場合によっては手術を行います。胃憩室・十二指腸憩室が心配な人や治療したい人は、消化器内科や消化器外科を受診して下さい。

胃憩室、十二指腸憩室について

  • 胃や十二指腸において、消化管の壁が消化管の外側に突出して空間を作っているような状態
    • 消化管に出来た洞穴のような状態
    • 胃に生じることはまれ
    • 食物線維の摂取量が少ないと起こりやすいと言われている
  • 憩室は4つの種類に分けられる
    • 真性憩室:消化管の壁の全ての層が突出したもの
    • 仮性憩室:消化管の壁にある筋層がないことから外に突出しているもの
    • 圧出性憩室:腸管の内圧により突出したもの
    • 牽引性憩室:腸管外より癒着などによりひっぱられたもの
  • 憩室内で細菌が増殖すると憩室炎の原因となる

胃憩室、十二指腸憩室の症状

  • 多くは無症状
  • 憩室炎が生じると発熱、腹痛が引き起こされる
  • 穿孔(壁に穴が開いてしまう状態)した場合
  • 出血した場合
    • 吐血
    • 血便
    • 黒色便

胃憩室、十二指腸憩室の検査・診断

  • 上部消化管造影検査
  • 胃カメラ上部消化管内視鏡検査
  • 腹部CT検査

胃憩室、十二指腸憩室の治療法

  • 症状がなければ治療は必要ない
  • 合併症があればそれに対する治療を行う
    • 憩室炎があれば抗菌薬を用いて治療を行う
    • 穿孔:多くの場合は穴を塞ぐ手術が必要である
    • 出血:胃薬などの保存的治療で出血が止まらない場合に、内視鏡などで止血が必要である

胃憩室、十二指腸憩室の経過と病院探しのポイント

胃憩室、十二指腸憩室でお困りの方

胃憩室十二指腸憩室では、特に症状が出ないまま健康診断の胃カメラやバリウム検査で見つかるケースが多いでしょう。症状がなければ治療は不要です。そのままにしていても変化がないか、大きくなるにしても時間をかけて徐々にですので、手術による入院やリスクなどのデメリットの方が大きいと考えられます。

胃憩室十二指腸憩室のある方では、ごくまれに憩室の部分から出血したり、穿孔といって穴が開いてしまったりすることがあります。このような場合は手術を行いますが、その際には消化器外科、食道外科、胸部外科など、病院ごとに担当となる科はさまざまです。救急で搬送された場合にはご自身で病院を探す余裕はないかと思われますが、徐々に症状が出現して近いうちに手術が必要と言われているような状況では、普段からかかりつけの医師に相談をして、入院の時期や入院先を一緒にお決めになることをお勧めします。

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