くもまくのうほう
くも膜のう胞
脳の表面を覆うくも膜の一部が袋状になった状態のこと。特に症状はないことが多い
8人の医師がチェック 100回の改訂 最終更新: 2017.06.15

くも膜のう胞の基礎知識

くも膜のう胞について

  • 脳の表面を覆うくも膜の一部が袋状になった状態のこと
  • 多くが生まれつきのものである
    • まれに外傷や出血後にできることがある
  • 特に症状はないことが多く、治療も必要としない
  • 罹患率は0.1-0.3%
    • 男性に多い
  • 頭部CTMRI検査をした時に、たまたま発見される事が多い
  • シルビウス裂、側頭葉周囲に発生することが最も多い

くも膜のう胞の症状

  • 症状が出ない事が大半
  • 症状がある場合:発生する場所、大きさによって症状が異なる
    • 頭痛
    • けいれん発作
    • 嘔吐

くも膜のう胞の検査・診断

  • 画像検査:のう胞の大きさや位置を調べる
    • 頭部CT検査
    • 頭部MRI検査
  • のう胞とともに脳腫瘍が存在する場合があり、その場合は脳腫瘍についての検査(造影MRI検査など)を追加で行う

くも膜のう胞の治療法

  • 症状が出ていない場合は特に検査や治療は必要ない
  • 症状があり、治療が必要な場合
    • 開窓術、被膜切除術:のう胞の膜の一部を切り取る
    • のう胞-腹腔短絡術:袋の中と腹腔をつなぎ、袋が膨らまないようにする
  • 打撲や衝突など、頭への衝撃をきっかけとしてのう胞から出血が起こり、急性硬膜下血腫を引き起こす場合もある
    • 頭の打撲で頭痛、嘔吐、意識障害が出た場合、硬膜下血腫の可能性があるためすぐに病院を受診する
    • ボクシング、ラグビーなど、頭部の打撲が起こりやすい競技は極力避ける

くも膜のう胞の経過と病院探しのポイント

くも膜のう胞が心配な方

くも膜のう胞は基本的に症状がなく、頭のCTやMRIでたまたま発見されることが多いです。たまたまくも膜のう胞を指摘された場合や疑われた場合は、脳神経外科のクリニック、病院にCTやMRIの画像を持って行って受診すると良いでしょう。

くも膜のう胞の診断は頭部CT、MRIで行われます。ほとんどの場合、CTかMRIで十分診断ができて、そのまま様子観察になります。しかし脳腫瘍にのう胞が伴うこともあり、見分けるのが難しい場合は造影MRIを撮ったりします。それでも判断に迷う場合は手術や生検で組織を採取して、病理検査が行われることもあります。

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くも膜のう胞でお困りの方

くも膜のう胞はほとんどの場合症状がないため、特に治療は必要ありません。症状が出ている場合、開頭の手術や内視鏡を使って被膜(覆っている膜)の一部や全てを切除したり、のう胞-腹腔短絡術が行われます。場所や症状によって望ましい治療法は異なりますし、それぞれの治療法にメリット、デメリットがあります。

開頭の手術やのう胞-腹腔短絡術は脳外科手術の中では一般的なものであるため、手術を行っている病院の脳神経外科であれば、必ずしも大学病院などの専門施設である必要はありません。内視鏡はできる病院、医師が限られます。

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