しょくどういぶつ

食道異物

異物がのど(咽頭や食道)に留まって詰まってしまっている状態。子どもや高齢者で多い

病気に対応する病院を探す
7人の医師がチェック 119回の改訂 最終更新: 2017.05.22

食道異物の基礎知識

食道異物について

  • 異物がのど(咽頭や食道)に留まって詰まってしまっている状態
  • 原因になりやすい異物の例
    • 小児では硬貨、おもちゃ、円盤状電池などが多い
    • 大人では入れ歯、魚の骨、もち、薬を包装のまま飲み込むことなどが多い
    • 食道の途中に狭くなった場所があると、狭い場所の上で食べ物が引っかかる場合もある

食道異物の症状

  • 主な症状
    • ものが飲み込めない
    • 吐く
    • 胸痛
    • 吐血食道や胃、十二指腸からの出血が、口から出てくること。肺や気管支からの出血である「喀血」とは区別される   など
  • 乳児では哺乳のたびに泣くといった症状が出る
  • 異物が食道壁を破った場合の症状
    • 発熱
    • 胸痛
    • 腹痛
    • 呼吸困難   など
  • ボタン電池を飲むと食道穿孔の危険がある
    • 飲み込んでから数時間くらいで食道の粘膜の損傷が始まる

食道異物の検査・診断

  • 異物を飲んだと患者本人が気付かない場合は症状から異物を疑う
  • 画像検査:硬貨、電池、入れ歯などの異物の有無を調べる
    • 胸部、腹部レントゲンX線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、腹部の状態を調べるために行われる検査
      ・判断が難しい場合は造影造影剤と呼ばれる注射薬を使用して、そのままでは画像検査で写りにくいものが写るようにすること検査を行う場合もある
    • 胸部、腹部CT検査X線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができる
    • 胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる上部消化管内視鏡検査口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる):異物の有無を調べる

食道異物の治療法

  • 多くの場合、異物は食道から腸を通り抜けて便として排泄される
  • 内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途がある的摘出術
    • 胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれるを使って異物を取り出す
    • 尖ったもの、ボタン電池など重大な症状を引き起こす異物については直ちに行う
  • 特に注意すべきもの
    • 消化管口から肛門までの食物の通り道で、消化、吸収を行う管の総称。胃や腸などを含む壁に穴を空ける可能性がある
      ・尖った義歯
      ・薬のPTP包装
      ・魚の骨
      ・乾電池
      ・ボタン電池
    • 消化管に詰まる可能性があるビニール袋など
  • グルカゴンの静脈内投与
    • 食道が緩んで異物が自然に通過することがある

食道異物の経過と病院探しのポイント

食道異物でお困りの方

食道異物とは、のどの奥、食道内部に異物がひっかかった状態を指す用語です。たとえば赤ちゃんが小さなおもちゃを口に入れて飲み込んでしまった場合や、魚の骨が刺さってしまったといった場合があります。飲み込んで胃まで到達してしまえばそれは胃内異物なのですが、食道の方が細いためにそこに引っかかってしまう場合があります。

飲み込んでしまったものがどこに引っかかっているかは、レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査で確かめます。金属などの硬い物質であればレントゲンに写るのですが、柔らかい素材のものの場合にはレントゲンでも分からないため、必要に応じてCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査の撮影を行い確認します。

食道異物の大半は、いずれ自然に胃に落ちて、腸を通り、便として排泄されます。無理をして除去するよりは、自然の排泄を待った方が体の負担が少ないことも多く、数日後にレントゲンを確認して体内での位置を確認したりします。そうでなくとも、便として出てきたことが確認できればそれで安心して大丈夫です。

ただし、中でも注意が必要なのはボタン電池や、爪楊枝のような鋭利なものです。これらは食道の粘膜に傷をつけるリスクが高いため、胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれるで取り除きます。消化器内科のクリニックで胃カメラをやっているところや、総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないあれば多くのところで対応が可能です。ただし小さな医療期間では消化器内科があったとしても土日や夜間だと多くの場合対応は困難です。そのような場合は受診しても翌日日中の再診が必要となったり、緊急性が高い場合には夜間の対応が可能な医療機関を紹介されたりといった対応になります。

食道異物に対応する病院・クリニックを探す

食道異物のタグ


食道異物に関わるからだの部位