きかんしはいいけいせいしょう
気管支肺異形成症
早産の赤ちゃんで、未熟な肺に起きた感染や炎症が原因で肺が繰り返し傷ついたことによって生じる慢性的な肺の病気
5人の医師がチェック 72回の改訂 最終更新: 2017.12.06

気管支肺異形成症の基礎知識

POINT 気管支肺異形成症とは

早産などの原因で肺が未熟なことにより感染や炎症が繰り返し起こる病気です。慢性的に感染や炎症が起こることで肺の機能が落ちてしまいます。主な症状は、多呼吸・陥没呼吸・チアノーゼ・発育不全などになります。 血液検査や画像検査を用いて診断します。根本にある原因の治療を行います。気管支肺異形成症が心配な人や治療したい人は、小児科・呼吸器内科・感染症内科を受診して下さい。

気管支肺異形成症について

  • 早産の新生児で、未熟な肺に起きた感染や炎症が原因で肺が繰り返し傷ついたことによって生じる慢性的な肺の病気
  • 赤ちゃんが生まれてから1ヶ月以上も呼吸がうまくできない状態が続く

気管支肺異形成症の症状

  • 多呼吸:呼吸の回数が多い
  • 陥没呼吸:一生懸命呼吸をするため、息を吸い込むときに胸がへこむ
  • チアノーゼ:皮膚が紫色になる
  • 発育不全や神経発達障害のリスクが増える
  • 肺炎などの下気道感染症を起こしやすく、呼吸不全に陥りやすい

気管支肺異形成症の検査・診断

  • 血液検査:血液中の酸素濃度などを調べる
  • 画像検査:肺の状態を調べる(肺に通常存在しない影がないかを見る)
    • 胸部レントゲンX線)検査
    • 胸部CT検査

気管支肺異形成症の治療法

  • 全身の状態を維持するための治療
    • 栄養の補充
    • 酸素吸入
    • 人工呼吸器による呼吸の補助
      気管支拡張薬の吸入を使う場合がある
    • 水分制限(肺水腫を防ぐ)
      ・利尿薬を使う場合もある
  • 感染症に対する治療と予防
    • インフルエンザなどの予防接種を受ける
    • RSウイルスの感染を予防するため、RSウイルスに対する抗体(パリビズマブ)の注射を使うことがある
      ・肺に余力のない状態で感染症になると、命にかかわるほどの重症感染症となるリスクがある
  • 退院してからは以下のことに気を付ける
    • たばこの煙、ストーブの煙などを浴びない
    • かぜをひいている人を避ける
    • 水分の量を一定量で制限する
  • 多くは1歳前までに治療を終了できる
    • 大きくなると肺も丈夫になっていく

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