かんぽう
汗疱
手のひらや足の裏に水疱(水ぶくれ)ができて、薄皮が剥けたりする状態
6人の医師がチェック 74回の改訂 最終更新: 2022.04.01

汗疱の基礎知識

POINT 汗疱とは

手のひらや足の裏に水疱(水ぶくれ)ができて、皮が剥けたりする状態です。小学生から高校生によくみられ、成人に起こることは少ないです。水ぶくれや皮めくれには痒みをともなうこともあります。自然と治ることも多いですが、症状がひどい場合はステロイドが含まれた軟膏や保湿剤を使うこともあります。汗が原因の1つとなっている可能性があるので、多汗症の治療をすることで改善することもあります。汗疱が心配な人は皮膚科を受診してください。

汗疱について

  • 手のひらや足の裏に水疱(水ぶくれ)ができて、薄皮が剥けたりする状態
  • 原因は不明だが以下との関連が考えられている
    • 手足の汗(夏にできやすい)
    • アレルギー反応(金属など)
  • 手のひらや足の裏に汗をかく人に生じやすい
  • 小学生から高校生が発症する場合多く、成人で発症することは少ない

汗疱の症状

  • 手のひらや指の横、足の裏などに、数ミリほどの多数の水疱や皮剥けができる
    • 痒みやを伴うことがある
  • 赤みがあるときは炎症が起こっているため、痛みを伴うことがある

汗疱の検査・診断

  • 細菌検査:顕微鏡の検査及び培養検査
  • パッチテスト:金属アレルギーの有無を調べる
    • 金属アレルギーが疑われる場合に行う

汗疱の治療法

  • 主な治療
    • ステロイド薬の軟膏:炎症を抑える、赤みがあるときに使う
    • 尿素軟膏:保湿する
  • 多汗が一つの原因となっていることが多いため、その場合は多汗症の治療をすることがある

汗疱のタグ

診療科
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