こつにくしゅ
骨肉腫
骨にできる悪性腫瘍。10代で発症することが多い
8人の医師がチェック
72回の改訂
最終更新: 2022.03.17
骨肉腫の基礎知識
POINT 骨肉腫とは
骨にできる悪性腫瘍の一つです。10代や20代での発症が多く、膝や肩に近い部位にできます。骨肉腫の症状として、痛みや腫れ、易骨折性(骨が脆くなって骨折しやすくなること)などがあります。画像検査としてレントゲンやCT検査、MRI検査、骨シンチグラフィがあり、診断確定には病理検査(病気が疑われる部分を一部取り出して顕微鏡で見る検査)が行われます。手術や放射線、抗がん剤によって治療が行われます。骨腫瘍が心配な人は整形外科を受診してください。
骨肉腫について
- 骨にできる
悪性腫瘍 (がん )- 遺伝子の異常が関わっていると言われている
- 骨にできる悪性腫瘍の中では最も多い
- 日本では年間約500人が
発症 - 10歳代で発症することが多い(次いで20代が多い)
- 膝や肩に近い部位にできることが多い
- 75%が太ももの骨とすねに発症する
- 肺に
転移 することが多い
骨肉腫の症状
- 痛みが続く
腫瘍 部位の腫れがん が進行すると骨がもろくなり、骨折に至る発症 してしばらく症状 が見られないことも多い- 若年期に発症することが多いので、スポーツによる筋肉痛や
打撲 程度にしか考えられず、発見が遅れる場合がある
骨肉腫の検査・診断
- 画像検査:骨の
炎症 やがん の転移 、治療の効果などを調べるレントゲン 検査CT 検査MRI 検査骨シンチグラフィ 検査
組織診 :組織を採取し、がん細胞があるか調べる- 血液検査:特徴的な値を示すことがある
骨肉腫の治療法
- 主な治療
- 手術:できるだけ
腫瘍 ができた足を残すことを考えるが、切断することもある- 患肢温存術:人工関節手術、移植手術
- 切断術
放射線療法 :術前に腫瘍を小さくしたりするために行うことがある化学療法
- 手術:できるだけ
骨肉腫が含まれる病気
骨肉腫のタグ
骨肉腫に関わるからだの部位

