しんせいじかんえん

新生児肝炎

新生児に起きる肝炎。胆汁(消化液の一種)の流れが悪くなることや、細菌感染などが原因となる

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6人の医師がチェック 73回の改訂 最終更新: 2016.09.22

新生児肝炎の基礎知識

新生児肝炎について

  • 新生児に起きる肝炎で、原因が不明のもの
  • 新生児期〜乳児早期で発症症状や病気が発生する、または発生し始めることする
  • 胆汁(消化液の一種)の流れが悪くなって黄疸ビリルビンという物質が体内に溜まることで、皮膚や白眼などが黄色くなった状態。肝臓の異常で起こることが多いが、新生児に生じるものは異常ではないが出たり、肝障害が生じて肝臓の機能が低下する
  • 出生5000-10,000人に1人程度の割合で起こる
  • かつて原因不明で「新生児肝炎」と診断されていた人の中に種々の遺伝性・代謝体内で行われる、物質の合成や分解などの化学反応のこと性疾患が隠れていたと考えられ、最近の診断技術の向上により、原因不明の「新生児肝炎」の割合は減少している
  • 以下に挙げるような、胆汁の流れが悪くなる他の疾患でないことを確認するのが大切
    • 胆道閉鎖症
    • 感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称に伴う胆汁うっ滞(サイトメガロウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるなど)
    • 遺伝性家族性遺伝の影響により、血の繋がった家族の中で発生する可能性が高くなる病気の性質。家族性の病気であっても、必ず遺伝するとは限らない肝内胆汁うっ滞症
    • 代謝疾患(シトリン欠損による新生児肝内胆汁うっ滞など)
    • 先天性疾患生まれた時から存在する病気。身体の構造の問題や免疫の問題が多い(Alagille症候群など)
    • 内分泌疾患(甲状腺機能低下症など)

新生児肝炎の症状

  • 生後2か月以内に黄疸ビリルビンという物質が体内に溜まることで、皮膚や白眼などが黄色くなった状態。肝臓の異常で起こることが多いが、新生児に生じるものは異常ではない、肝腫大体の組織の一部が局所的に大きくなること。血流の増加や、含まれる水分の増加、腫瘍などによって生じる、クリーム色の便がみられる
  • 体重が増えない

新生児肝炎の検査・診断

  • 血液検査:肝機能などを調べる
  • 手術が必要な胆道閉鎖症を否定することが大切
    • 肝胆道排泄シンチグラフィ放射線を出す物質を使って、臓器の機能や、病気の影響が体のどの部分に起こっているかを確認する検査
    • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査
  • 必要があれば、原因検索のために肝生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われるを行う(肝臓の組織を一部とって検査する)

新生児肝炎の治療法

  • 栄養管理、脂溶性ビタミン生物が生きていく上で必要な栄養素の一種。炭水化物、タンパク質、脂質以外の有機化合物のこと(A、D、E、K)の補充、胆汁の排泄促進剤の使用
  • 長期的な経過
    • 新生児の多くでは、生後3~6か月以内に黄疸ビリルビンという物質が体内に溜まることで、皮膚や白眼などが黄色くなった状態。肝臓の異常で起こることが多いが、新生児に生じるものは異常ではないが改善する
    • 1歳になる頃には肝臓の機能は回復する
  • 肝硬変、肝不全に進行した場合は肝移植が検討される

新生児肝炎のタグ

からだ肝臓

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