せいどういつせいしょうがい
性同一性障害
生物学的な性別と心理的な性別が違うという長い間の確信があり、身体的および社会的に別の性別に適合させようとする状態
9人の医師がチェック 156回の改訂 最終更新: 2017.12.06

性同一性障害の基礎知識

性同一性障害について

  • 生物学的な性別と心理的な性別(ジェンダー・アイデンティティ)が別であると長期的に確信している状態
    • 生物学的な性別と心理的な性別が異なることの葛藤が背景にある
    • 自己を身体的および社会的に別の性別に適合させようとする
  • 生物学的性別は、基本的にはY染色体があるかどうかによって決まる
  • 心理的な性別(ジェンダー・アイデンティティ)は3歳ごろまでに決まると言われているが、諸説ある
  • 「精神疾患の診断・統計マニュアル第5版」(DSM-V)では、性同一性障害に相当する状態を「性別違和」と呼んでいる
    • 性同一性障害(性別違和)と、社会的に認知される「トランスジェンダー」は、近似しているが必ずしも一致する概念ではない

性同一性障害の症状

  • 主に以下の2つの症状が同時に示される
    • 自分の体の性別に対する違和感
    • 反対の性別でありたいという願望
  • 典型的な症状例
    • 体が女性で心理的に男性の場合
      ・スカートではなくズボンばかりはく
      ・胸のふくらみを隠す
    • 体が男性で心理的に女性の場合
      ・男性器が付いていることに対する嫌悪感、違和感
      ・スーツやネクタイなど男性的な格好をすることを避ける

性同一性障害の検査・診断

  • 診察の目的
    • 生物学的性別とジェンダー・アイデンティティの不一致の確認
  • 生物学的な性別を判定する
    • 性染色体検査
    • ホルモン検査
    • 内・外性器の診察
  • ジェンダー・アイデンティティを判定する
    • 基本的には問診
      ・幼少時からの日常生活状況についての詳細な聞き取り
      ・家族や親しい友人などからの聞き取り
  • 日本精神神経学会「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」は、診断は十分な経験を持つ精神科医2人の診断によって確定することを推奨している
    • 2人の診断が一致しない場合には、3人目の精神科医の意見を仰ぐ
  • 以下の診断に該当しないことを確認する必要がある
    • 染色体の異常などによる性分化疾患(性分化異常症など)
    • 精神的障害
    • 社会的理由による性別変更の希望

性同一性障害の治療法

  • 治療(医学的介入)を行うかどうかも含め、どのような対応を取るかについては個人の考えや、周囲の社会的環境も考慮に含めるべきである
  • 対応の例
    • 精神療法
    • 内分泌療法(ホルモン療法)
    • 外科的治療:性別適合手術
  • 外科手術に進んだ場合も精神療法や内分泌療法の継続が必要なことが多い
  • 治療はあくまで苦痛を和らげることで自分らしく生きるための手助けである


性同一性障害のタグ

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