がいいんかんじだしょう
外陰カンジダ症
カンジダ(カビの一種)が原因となって、男女の外陰部にカンジダ感染症が生じる病気
10人の医師がチェック 117回の改訂 最終更新: 2017.12.06

外陰カンジダ症の基礎知識

POINT 外陰カンジダ症とは

外陰カンジダは陰部にカンジダという真菌(カビ)が感染を起こした状態です。カンジダは皮膚や口の中、腟などに常在菌として存在しており、通常は感染を起こすことはあまりありません。しかし、何らかの理由で免疫力が落ちてしまった場合に感染を起こします。症状は、かゆみや痛み、白い酒かすのような付着物などが出ることが多いです。 検査は症状のチェックや微生物培養検査を行います。陰部に上記のような症状が見つかった場合は、近くにある医療機関にかかって下さい。皮膚科や感染症内科にかかると良いでしょう。

外陰カンジダ症について

  • カンジダ属の真菌(かび)が原因となって、男女の外陰部にカンジダ感染症が生じる病気
    • カンジダ自体は、もともと皮膚や口の中、腟などに常在菌として存在しているが、通常は感染を起こすことのない真菌である
  • カンジダが感染を起こす主な原因は以下である
    • 抗菌薬抗生物質)の使用
    • 免疫力の低下(HIV感染など)
    • ホルモンバランスの変化(エストロゲンの増加)
    • 糖尿病
    • ステロイドの使用
  • 皮膚粘膜カンジダ症患者の7%程度

外陰カンジダ症の症状

  • 男性は感染症を起こしても症状が出ることは少ない
  • 女性は腟と外陰部に同時に症状が現れることが多い(腟カンジダ症との合併
    • 外陰部や腟のかゆみ
    • 酒かす様のおりもの(白くぼろぼろとしたようなおりもの)
    • 性器のヒリヒリ、刺激、熱感
    • 性交時の痛み
    • 排尿時の痛み

外陰カンジダ症の検査・診断

  • 症状、おりものの所見、菌の検出などによって総合的な診断が下る
  • 細菌検査:排出物を培養し、菌の有無を調べる
    • 細菌培養検査を行うと比較的検出率が高い
  • 湿疹皮膚炎単純ヘルペス感染などとの区別が必要

外陰カンジダ症の治療法

  • 基本的な治療方針
    • 原則、妊娠中は胎児への感染を防ぐため、妊娠13週以降から治療を始める
  • 主な治療法
    • 薬物療法
      ・イミダゾール系抗真菌薬の腟錠、皮膚用の外用薬
      ・難治例では内服薬(飲み薬)を使うこともある
    • 女性の場合は、通院しながら、腟洗浄が行われる
      ・妊婦の場合は、胎児の影響を考えて基本的に経口薬は使用しない
  • 感染防止のため気を付けること
    • 陰部の清潔を保つ
    • 排便のときは、必ず前から後ろに拭き取るようにして、性器に便が付着しないように気をつける

外陰カンジダ症に関連する治療薬

抗真菌薬(膣錠)

  • 抗真菌作用により真菌の一種であるカンジダの増殖を抑える抗真菌薬の膣錠(外用薬)
    • 膣カンジダ症は膣内のカンジダという真菌(カビ)が増殖し、おりもの異常や痒みなどがあらわれる
    • 真菌は細胞膜により覆われていて、これがないと真菌は生きていけない
    • 本剤は真菌の細胞膜を障害することにより抗真菌作用をあらわす
  • 製剤や薬剤の規格によって使用方法が異なる場合があり適切な使用方法の理解などが必要となる
抗真菌薬(膣錠)についてもっと詳しく

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