あきゅうせいこうじょうせんえん

亜急性甲状腺炎

甲状腺に炎症が起きる病気。治癒するまでに数か月かかることがあり、急性と慢性の中間で「亜急性」と呼ばれる

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8人の医師がチェック 85回の改訂 最終更新: 2017.07.21

亜急性甲状腺炎の基礎知識

POINT亜急性甲状腺炎とは

首の前にある甲状腺に炎症が起きる病気で、ウィルス感染が原因とされます。甲状腺の強い炎症のため、首の痛み、皮膚が赤み、飲み込み時の痛み、発熱などがおこります。甲状腺ホルモンが一時的にたくさん出て、動悸、手の震え、発汗、全身のだるさなどの、甲状腺機能亢進症の症状がでます。診断は超音波検査や血液検査で行います。自然に治ることが多いので、痛み止めを使いながら経過をみます。痛みが強い場合はステロイド薬を使ったり、動悸や手の震えに薬を使います。治療は内科や耳鼻咽喉科で行いますので、首の前が腫れて強い痛みがある場合は受診してみましょう。

亜急性甲状腺炎について

  • 首の前の部分にある甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌する炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが起きる病気
    • 病気自体が治癒病気が、それ以上の治療を必要としない状態になること。完治とほぼ同じ意味するまでに数か月かかることがあるため、急性と慢性の中間ということで「亜急性」と呼ばれている
  • ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である感染が原因と考えられている
  • 男性よりも女性に圧倒的に多い
    • 30〜40代で発症症状や病気が発生する、または発生し始めることしやすい
  • 6~9月の夏季の発症が多い
  • 甲状腺ホルモン全身の代謝を活発にしたり、神経を興奮させたりする働きをもつホルモンの分泌が刺激され一過性に甲状腺機能亢進症の症状を起こすこともある

亜急性甲状腺炎の症状

  • 首の前の部分の痛み(耳の後ろや後頭部も痛くなることがある)
  • 嚥下痛(飲み込んだときの喉の痛み)
    (痛みは片側から始まり、数週ほどで反対側に移動することがある)
  • 発熱
  • 甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌するの障害が重いと、以下の甲状腺機能亢進症の症状が現れることがある
    • 全身のだるさ
    • 動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こる
    • 手の震え(振戦)
    • 汗をたくさんかく

亜急性甲状腺炎の検査・診断

  • 甲状腺超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、首の前方にある甲状腺の形状や状態を調べる検査甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌するに異常がないかを調べる
  • 血液検査:炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るの程度を調べる

亜急性甲状腺炎の治療法

  • 自然に治ることが多いため、対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるとなることがほとんど
  • 主な治療は薬物療法
    • NSAIDs炎症を抑える薬剤の総称(ただしステロイドを除く)で、鎮痛薬や解熱薬として頻用される。nonsteroidal anti-inflammatory drugsの略:熱や痛みを抑える
    • ステロイド薬副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている:痛みがひどい場合に処方されることがある
    • β遮断薬:動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こるや振戦などの症状に対して処方される

亜急性甲状腺炎のタグ


亜急性甲状腺炎に関わるからだの部位