しきゅうにくしゅ
子宮肉腫
子宮の筋肉の層にできる悪性腫瘍。良性腫瘍である子宮筋腫との鑑別が難しい。
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最終更新: 2018.12.06
子宮肉腫の基礎知識
POINT 子宮肉腫とは
子宮は筋肉でできている部分があります。この筋肉の部分から発生する悪性腫瘍を子宮肉腫と言います。子宮肉腫の主な症状は月経(生理)時以外の出血や下腹部の痛み、圧迫感などです。肉腫が大きくなると、腰痛や便秘、頻尿の原因になります。子宮肉腫を診断するために診察や検査が行われます。具体的には、画像検査(超音波検査やCT検査、MRI検査)や病理検査などです。治療方法には手術、放射線、抗がん剤などがあり、その他の治療としてホルモン療法などが行われることもあります。子宮筋腫が心配な人は婦人科を受診してください。
子宮肉腫について
子宮肉腫の症状
子宮肉腫の検査・診断
子宮肉腫の治療法
- 主な治療(大きく分けて3つ)
- 手術:子宮、
卵巣 、リンパ節 などを切除- 手術以外では完治は難しく、手術でもなお再発することが多い
- 卵巣やリンパ節の切除が必要かどうかは、
がん の細胞の性質によるところもあるので、よくよく施設の医師と相談して決めるべきである
放射線療法 - 身体の外の機械から照射(外照射)
- 子宮肉腫の中に直接、放射線を出す物質を埋める方法(近接照射)
化学療法 - 手術や放射線療法のサポートとして行う
- 手術:子宮、
- その他の治療
- 子宮体がんと同様に大量の黄体
ホルモン が有効な場合もある
- 子宮体がんと同様に大量の黄体
- 早期発見のために、定期的な婦人科健診がとても重要
- 子宮筋腫がある人は、特に定期的な健診が必要
5年生存率 は、早期の患者でも約50%と、予後 はあまり良くない