ガングリオンとはどんな病気か:症状・原因・検査・治療など
ガングリオンは手や指の関節などにしこりができる病気です。特に症状がなければ治療しなくてよい場合もありますが、「痛みやしびれがある人」や「外見上の膨らみが気になる人」には治療が検討されます。このページではガングリオンの症状・原因・検査・治療などについて説明します。
目次
1. ガングリオンとは

ガングリオンは手や指の関節などにゼリー状の液体が詰まったしこりができる病気です。男性より女性に多く、20-50歳の人に多くみられます。
ガングリオンはしこり以外の症状がないことも多く、その場合は治療をしなくても問題はありません。しかし、「痛みやしびれなどの症状がある人」や「外見上の膨らみが気になる人」には治療が検討されます。
2. ガングリオンの症状:手首、手の甲、手のひらのしこり
ガングリオンの症状は主に次の4つです。
- しこり
- 痛み
- しびれ
- 手や足の動かしにくさ
ガングリオンができると「しこり」ができます。皮膚の上から触ると、表面が滑らかで「ゴムのような硬さ」であることが多いです。ゴムより柔らかい場合や硬い場合もあります。
また、ガングリオンが神経の近くにできた場合は、神経が圧迫されて「痛み」「しびれ」「手足の動かしにくさ」といった症状があらわれます。
ガングリオンが最もできやすい場所は手首の手の甲側で、次いで手のひら側が多いといわれています。その他に手の指、足の関節、肩、肘にできることもあります。
詳しくは「ガングリオンの症状」で説明しているので参考にしてください。
3. ガングリオンの原因
ガングリオンがどうしてできるかは明らかにはなっていません。関節をよく使う人にガングリオンができやすい、というような関係についても明らかではありません。
4. ガングリオンの検査
ガングリオンが疑われる人には次のような検査が行われます。
問診 - 身体診察
- 画像検査
超音波検査 MRI 検査
- 病理検査
ガングリオンが疑われたほとんどの人は、問診や身体診察、超音波検査を受けることになります。珍しい場所にできた場合や超音波検査ではわかりにくい場合では、MRI検査が行われてさらに詳しく調べられます。
病理検査は治療(
それぞれの検査については「ガングリオンの検査」で詳しく説明しているので参考にしてください。
5. ガングリオンの治療:穿刺吸引治療・手術
ガングリオンは「痛みやしびれなどの症状がある人」や「見た目が気になる人」には治療が検討されます。主な治療法は穿刺吸引(せんしきゅういん)治療と手術の2つです。
穿刺吸引治療:針を刺して中身を抜く治療
ガングリオンの中身はゼリー状の液体です。このため、身体の外から針を刺して中身を抜いてしぼませることができます。ガングリオンがしぼむと痛みなどの症状が改善されて、見た目もなかった状態にかなり近くなります。
手術
手術ではガングリオンの液体部分だけではなく、液体が溜まる袋の部分も含めて切除をすることができます。皮膚を切らなければならないので傷は残りますが、袋ごと摘出できるので穿刺吸引治療に比べて再発率は低いです。
治療法については「ガングリオンの治療」で詳しく説明しているので参考にしてください。
6. ガングリオンの人が知っておきたいこと
ガングリオンの人が知っておきたい特に大切なことを3つ取り上げて説明します。
ガングリオンは自然治癒するのか
ガングリオンは自然に治ることがあります。痛みやしびれなどがない人では治療をせずにそのまま様子を見ることが多いですが、その間にガングリオンが小さくなったり、なくなったりすることがあります。
ガングリオンは自分でつぶしてもいいのか
力を入れてガングリオンを押すとつぶれることがあります。しかし、このつぶす行為はよくありません。ガングリオンをつぶすには強い力が必要です。強い力を加えるとガングリオンの周囲にある筋肉や神経を痛めてしまうことがあります。ガングリオンをつぶすことによって周りの筋肉や神経を痛めてしまうことがあるので、自分で潰さないようにしてください。
ガングリオンは再発するのか
ガングリオンは治療後に再発することがあり、再発率は治療法によって異なります。穿刺吸引治療では約半数の人が再発するという報告があります。一方、手術は穿刺吸引治療より再発率は低く、約10%程度とされています。
再発した場合には、穿刺吸引治療や手術のいずれも選択できますが、再発に対する治療は最初の治療より難しくなることが多いので、よりメリット・デメリットを考えて選択する必要があります。
「ガングリオンの人が知っておきたいこと」のページではさらに多くのことを説明しているので参考にしてください