脳性麻痺は、何らかの脳の障害が原因で、運動の障害(麻痺)が起きることを指します。主に赤ちゃんがおなかの中にいる時から生後1ヶ月まで(新生児期)の期間に発症するものを指します。
脳の障害の原因としては、以下のようなものがあります。
- 分娩前後に赤ちゃんの心臓が止まりかけた場合:心臓の動きが不十分だった期間に脳の酸素が不足して障害が残る(低酸素性虚血性脳症)
- 赤ちゃんがとても小さい段階で出産に至った場合:早産児・未熟児・低出生体重児など
- 髄膜炎などの感染
- 強い黄疸
- 脳の奇形や神経の中の物質の異常で、正常に神経が働かない代謝疾患
特に多いものは、上の2つです。また、医療の分野によっては生後数年経ったような小児期の脳障害による運動障害も脳性麻痺と呼ぶことがあります。