筋断裂(肉離れ)の検査について:身体診察、MRI検査など
筋断裂とは、スポーツなどで強い負荷を受けた筋肉が耐えられずに、筋線維が切れてしまうことです。通常、筋線維の一部が切れること(部分断裂)を肉離れと呼びます。ここでは、筋断裂(肉離れ)の診断や評価に役立つ
1. 問診、診察
肉離れは短距離走やテニスなど、急激に脚の筋肉に大きな負担がかかるスポーツでよく
部位としては、ほとんどの人がふくらはぎか太ももで肉離れを起こします。このように、スポーツをしている人が脚の典型的な部位に痛みを起こしたとき、肉離れと診断することはお医者さんにとって難しくありません。
肉離れの症状が軽度で、骨折などが考えにくい人では必ずしも検査は行われません。一方で、骨折している可能性もある人や、肉離れが重症と考えられる人、他のケガも被っているかもしれない人、などでは以下のような検査が行われることもあります。
2. レントゲン(X線)検査
3. MRI検査
MRI検査は肉離れの有無や程度を詳しく調べるのにとても有用で客観的な検査です。筋肉だけではなく、腱、
検査費用は3割の自己負担の人では4,000円から5,000円ほどです。やや高価であるため、診察やその他の検査で十分と考えられる人には必ずしもMRI検査は行われません。
4. CT検査
またCT検査は、すぐに問題になるような量では決してないものの、放射線被曝のある検査なので、子どもでは特にそのリスクも考慮されます。
5. 超音波検査
超音波(
MRI検査と比較すると、筋肉の様子を隅々まで観察したりする能力では超音波検査は劣ります。しかし肉離れの程度や、肉離れに伴う筋肉内の出血の程度を手早く把握するのに超音波検査は適しています。