きんだんれつ(にくばなれ)
筋断裂(肉離れ)
筋肉の線維が切れること。スポーツや重労働など、急激に力を入れることで、筋肉が耐えきれずに線維が断裂する
6人の医師がチェック 100回の改訂 最終更新: 2022.03.22

Beta 筋断裂(肉離れ)のQ&A

    筋断裂(肉離れ)の治療法について教えて下さい。

    基本的には安静と、断裂した脚や腕に弾性包帯(伸び縮みする包帯)を巻くことで対処します。

    初期には冷やしたり、足であれば寝る際に少し高くして寝ることで、腫れを軽減させることができます。

    筋断裂(肉離れ)は、どのように診断するのですか?

    ケガをした時の状況を確認した上で、断裂した部位を触り、押すと痛みがあることや陥凹といって筋肉のへこみを確認することで診断します。

    筋断裂(肉離れ)は、どんな症状で発症するのですか?

    主にスポーツなどで急激な動作をしたときに、突発的な痛みとして発症します。

    痛みとともに、その部位の力が入りにくくなり、時間が経つと内出血が広がって青あざのようになることがあります。

    筋断裂(肉離れ)の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    急激で強い力が筋肉に加わった時に起こります。軽症の場合には、筋膜と呼ばれる筋肉表面の薄い膜のみが切れますが、一定以上の力が加わると、筋肉そのものが切れてしまいます。

    筋断裂(肉離れ)後の安静期間の目安はありますか?

    受傷の度合いにより差がありますが、軽度のものであれば2-3週間で回復することが多いです。

    筋断裂(肉離れ)の検査について教えて下さい。

    骨折でないことを確認するためにレントゲン検査を行うことがあります。

    ただし、筋断裂そのものをレントゲンで確認することはできません。血腫(内出血した血液のかたまり)や筋肉の様子を確認する上では、エコーが有効な場合もあります。

    筋断裂(肉離れ)を起こしやすい部位というのはありますか?

    一番多いのはふくらはぎで、次に上腕(二の腕)の曲げる側と、太ももの前側が起こしやすいとされています。

    筋断裂(肉離れ)かなと思った場合に、現場ですぐにできる応急処置はありますか?

    氷などを使って冷やすことと、弾性包帯を巻くことが応急的には可能です。

    また、なるべく痛めている筋は動かさないようにした方が良く、例えば受傷直後にその筋肉をストレッチして伸ばしたりすることは避けるべきです。

    筋断裂(肉離れ)と診断が紛らわしい病気はありますか?

    ふくらはぎの場合、アキレス腱の断裂と紛らわしいことがあります。

    筋断裂(肉離れ)は、暖めた方が良いのですか?冷やした方が良いのですか?

    痛みを軽減させるためにも、冷やした方が良いです。多少ではありますが、冷やすことで出血を押さえ、腫れを軽減させる効果も期待できます。

    筋断裂(肉離れ)を予防するために、有効なトレーニングやストレッチなどはありますか?

    筋肉や筋膜といった組織が硬いと筋断裂が起こりやすくなります。日頃からストレッチをすることや、筋力増強のトレーニングをすることは有効です。