めーぷるしろっぷにょうしょう
メープルシロップ尿症
先天性アミノ酸代謝異常症の一つ。一部のアミノ酸を分解する酵素が足りない状態。意識障害やけいれんといった症状が起こる。
5人の医師がチェック
108回の改訂
最終更新: 2019.02.14
メープルシロップ尿症の基礎知識
POINT メープルシロップ尿症とは
先天性のアミノ酸代謝異常症の1つです。アミノ酸をを分解する酵素が足りない状態のことです。尿の中にアミノ酸が大量の含まれるので、尿の臭いがメープルシロップのような臭いがすることが病名の由来です。新生児のときにこの病気がないかが調べられます(新生児マススクリーニング)。メープルシロップ尿症の子どもには哺乳力の低下や意識障害、けいれんといった症状が現れます。疑いが強い人には血液検査でアミノ酸の量が調べられます。食事療法が一般的な治療です。具体的にはアミノ酸を制限(または除去)した食事です。早期に治療を始められれば、発達への影響を少なくすることができます。メープルシロップ尿症の子どもは新生児科や小児科で検査や治療が行われます。
メープルシロップ尿症について
メープルシロップ尿症の症状
- 哺乳力低下
意識障害 - けいれん
- 生後1~2週間後から
症状 が現れることもある
メープルシロップ尿症の検査・診断
- 血液検査:血液中の
アミノ酸 の量が増えていないかなどを調べる
メープルシロップ尿症の治療法
- 食事療法が一般的な治療
- 一部の
アミノ酸 を制限したミルクや食事にする - 一生にわたり、これらのアミノ酸を除去した食事療法が必要になる
- 一部の
ビタミン B1の注射で症状 がやわらぐことがある- 重症の場合は、
透析 が必要になることもある - 早期に治療が開始できれば正常な発達が期待できる