こうじょうせんがん
甲状腺がん
甲状腺にできるがんのこと。様々なタイプがあるが、甲状腺乳頭がんというタイプが非常に多い
11人の医師がチェック 129回の改訂 最終更新: 2024.02.17

甲状腺がん

甲状腺がんかもしれないと診断された場合にはとても不安になると思います。甲状腺がんの大部分は、がんの中でも進行がとても遅く、治療を適切に行うことで、長期間元気でいられるがんです。甲状腺がんの治療を受けるにあたって、甲状腺がんの種類や検査、治療など一般的なことについて、一緒にみていきましょう。

甲状腺がんとはどんな病気?

甲状腺がんかもしれないと診断された場合にはとても不安になると思います。甲状腺がんの大部分は、がんの中でも進行がとても遅く、治療を適切に行うことで、長期間元気でいられるがんです。甲状腺がんの治療を受けるにあたって、甲状腺がんの種類や検査、治療など一般的なことについて、一緒にみていきましょう。

甲状腺がんの症状は何がある?

甲状腺がんを疑って受診するきっかけになる症状で最も多いのは首の前のしこりです。しこりが小さいうちは症状がなく、健診の超音波検査で甲状腺のしこりを指摘されて見つかる場合もあります。甲状腺がんの病状が進行すると声がれなどの症状が出ることもあります。甲状腺がんが転移した場合には様々な症状が出ます。甲状腺がんの症状はどのようなものがあるのかみていきましょう。

甲状腺がんを疑われた時に行う検査とステージ分類

甲状腺がんの検査には2つの目的があります。甲状腺がんかどうか診断することと、甲状腺がんと診断された後で、進行度を把握することです。目的にあわせて検査を使い分けます。検査方法や診断基準について見ていきましょう。

甲状腺がんの治療法や病院の選び方

甲状腺がんと診断された場合に、どのような治療方法があるのか心配になりますね。甲状腺がんの治療の選び方と、治療を行う病院についてみていきましょう。

甲状腺がんの手術:手術法や合併症、日常生活の注意点など

甲状腺がんの治療の中心が手術です。がんの種類や広がりによって手術の範囲が異なります。手術の合併症と、手術後の注意点などについても合わせてみていきましょう。

甲状腺がんの放射線治療:放射性ヨード内用療法、外照射など

甲状腺がんの放射線治療には放射性ヨード内用療法と外照射の2種類があります。放射性ヨード内用療法は甲状腺がん特有の治療で、甲状腺乳頭がんと濾胞がんの性質を利用した治療方法です。病状によっては手術や薬物治療に追加して、放射性ヨード内用療法を勧められることがあるかもしれません。外照射は甲状腺や転移したがんに対して行われる治療です。ここでは甲状腺がんに行われる放射線治療について、治療を行う基準や実際の治療方法などを説明します。

甲状腺がんの薬物治療:分子標的薬、ホルモン治療など

甲状腺がんの主な治療は手術ですが、手術後の治療として薬物治療が重要です。薬物治療はホルモン治療と、再発や転移で放射線治療やホルモン治療ができない場合の抗がん剤治療があります。ホルモン治療は再発リスクが高い乳頭がんや濾胞がんに対して甲状腺ホルモン薬を内服する治療です。抗がん剤治療は他の治療ができない甲状腺がんに対して行われます。甲状腺がんは抗がん剤治療が効きにくいがんでしたが、分子標的薬で治療可能な場合も出てきました。ここでは薬物治療の方法や副作用について説明します。

甲状腺がんを治療した人が知っておきたいこと:日常生活、再発や末期の症状など

甲状腺がんの治療を行った後には、再発や転移などの不安があるかもしれません。甲状腺がんの多くは手術後に長い通院期間が必要になります。日常生活の疑問や、再発や転移が起きやすいのか、いつまで通院すればいいのかなどの不安が湧いてくることもあると思います。不安が少しでも解消されて、がんに向き合えるように、治療後の注意点などについてみていきましょう。