じんうじんえん
腎盂腎炎
腎臓と尿管のつなぎ目にあたる「腎盂」に炎症が起こった状態。原因のほとんどは細菌感染である。
13人の医師がチェック 191回の改訂 最終更新: 2023.04.15

Beta 腎盂腎炎についての医師コメント

・腎盂腎炎は早期に治療すれば治療できますが、重症化するとばい菌が全身に回って命に関わることもあります。発熱や背部痛、尿の異常などに気づいたら、早めに医療機関を受信しましょう。尿検査と採血で、簡単に診断できる場合が多いです。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.06

急性腎盂腎炎に「若い女性がなる」のは、普通です。しかし、それ以外の方がなる場合は「なぜ起きているのか?」がとても大切です。
男性がなったとすれば、
・前立腺肥大で尿が出にくくなっていないか?
・尿路結石がないか?
・免疫が落ちる理由がないか?
・尿道カテーテルが入りっぱなしになっていないか?
といった点が、抗菌薬による治療の次に大切なこと(=次なりにくくするにはどうすればよいか?)です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.06

・腎盂腎炎は誰でも罹患する病気で、特に女性では多いです。最初の症状は風邪と区別が付きにくいですが、寒気や背部痛といった症状があれば、医療機関を受診してください。
・尿の通り道に異常がある場合は、繰り返し発症することがあります。一度でも腎盂腎炎にかかった方は、自分が繰り返し感染する可能性があることを自覚しておく必要があります。
・若い女性の場合は特に、性病と鑑別することが治療のために重要です。医療機関で性病に関する問診を受けた場合は、適切な治療のために事実を答えてください。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.23

38歳の女性で3日前からなんとなく風邪っぽいとのことで近所で出された抗生物質を飲んで様子を見ていたが、本日39度の発熱と背中の痛みで救急外来を受診。尿検査では尿に細菌がたくさんいる初見であり、背中を叩くと響いて痛いとのこと。血圧は年齢の割に低く90/56、脈拍は120であった。敗血症性ショックを合併した腎盂腎炎の診断となり、尿路の細菌によく抗生剤を点滴で加療した。3週間後に経過良好で退院し、仕事に戻っています。腎盂腎炎の場合、敗血症になってしまった場合は、特にしっかり抗菌薬で叩く必要があります。たかが風邪、と侮ってはいけません。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.02.23