はいそくせんしょう(えこのみーくらすしょうこうぐん)
肺塞栓症(エコノミークラス症候群)
手足の静脈に血栓ができ、血管の中を流れて肺の血管に詰まってしまう病気。呼吸が苦しくなったり、場合によっては命に関わる
21人の医師がチェック 213回の改訂 最終更新: 2020.07.29

Beta 肺塞栓症(エコノミークラス症候群)についての医師コメント

手術後に変なストッキングを履かされたりしてうっとうしいなあと思う方は多いでしょう。またまだ手術後で横になっていたいのに歩かされて迷惑だと思い方もいるでしょう。これらは確かに面倒ですが、肺塞栓という致命的な疾患を予防するのに非常に効果があるのでご協力をお願いします。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.28

肺塞栓は命にかかわる重大な疾患です。幸いにして治療で乗り越えることができた場合には、二度目を避けられるように予防することがとても重要となります。
肺塞栓の原因は様々ですが、喫煙や、女性の場合には避妊用のピルが原因となるケースがあります。一度肺塞栓を起こした人は、このような習慣が体質的に合わない可能性がありますから、これらを極力避けて予防を心がけることが肝心です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.12

40歳男性。肺がんの診断で、呼吸器外科の手術を受け、予定通り3時間で問題なく終了。術後、本人の意欲が上がらず、1週間程度臥床が続き(通常は術翌日から歩行)術後8日目の朝、突然胸が痛いといって倒れた。造影CTにて肺塞栓の診断となり、血液サラサラの薬で血栓を溶かすようにつとめた。2ヶ月後の検査で血栓がないことを確認。一度肺塞栓を起こしてしまうと、一生予防として血液サラサラの薬を飲み続けなければならない方もいる。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.02.18

一般の方々が経験するほとんどの肺塞栓は予防可能です。長いフライトなども飲水励行し、よく足を動かしていれば、日常生活では起きる可能性はかなり低いです。

病院で寝ている期間が長くなってしまって起きる肺塞栓に関しては、医師及び看護師が最大限の注意を払って予防措置を取っていますが、手術の内容、臥床期間、肥満の有無、体質などによって一定の確率で起きてしまいます。特に注意すべきは、整形外科の手術後、脳神経外科の手術後、脳卒中の後、肺炎で寝たきりの老人などです。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.18