でんせんせいたんかくきゅうしょう

伝染性単核球症

EBウイルスなどのウイルスに感染することが原因で起こる病気。小さいころには感染せずに思春期以降になって初めて感染した場合に多い

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21人の医師がチェック 275回の改訂 最終更新: 2017.05.26

伝染性単核球症の基礎知識

伝染性単核球症について

  • EBウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるなどのウイルスに感染することが原因で起こる病気
    • 小さいころには感染せずに思春期以降になって初めて感染した場合に多い
  • EBウイルスは唾液に潜んでいて、唾液経由で感染することが多い
    • 回し飲みやキスが原因で移ることが多い(別名キス病と呼ばれる)
  • 子どものころに感染しても症状はほとんど出ないが、思春期以降になってから感染すると高熱などの症状を出やすい
    • 多くの人は思春期になるまでに親やまわりの人から感染していて、ウイルスに対する免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患力(抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりする)を持っている
  • まれに肝臓の機能が著しく低下してしまい入院が必要となることがある

伝染性単核球症の症状

  • 感染してから約6-8週間ほどの潜伏期間感染症において、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間を経てから症状が現れる
  • 思春期以降の年齢で感染すると症状が出る
  • 主な症状
    • 高熱
    • だるさ
    • のどの腫れ・痛み
    • 全身のリンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるが腫れて大きくなる
    • 発疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称(ほっしん)
    • 肝臓と脾臓老化した血球を最終的に処理する働きや、免疫細胞(白血球)を成長させる働きをもつ臓器が腫れて大きくなることがある

伝染性単核球症の検査・診断

  • 血液検査
    • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るの程度や肝臓の障害などを調べる
    • ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりするを調べることで診断が確定できることがあるが、検査結果が出るまでに数日から10日程度を要する
  • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査:肝臓や脾臓老化した血球を最終的に処理する働きや、免疫細胞(白血球)を成長させる働きをもつ臓器などが腫れていないかを調べる

伝染性単核球症の治療法

  • 主な治療
    • 特効薬はなく、抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないは効果が無い
    • 特に、抗菌薬の中には伝染性単核球症の症状を悪化させるものがあるので、自己判断で飲まないように注意する
    • 安静にしながら回復を待つ
  • 使われることがある薬剤
    • アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)
    • イブプロフェン(解熱鎮痛薬)
  • 大体の場合4-6週間で回復する
    • 内臓が腫れている場合は腫れが引くまで安静にする

伝染性単核球症の経過と病院探しのポイント

伝染性単核球症かなと感じている方

伝染性単核球症では、発熱、全身のだるさ、のどの痛みといった症状が出現します。通常のかぜと区別がつきづらいのですが、それよりも長引いているものがあれば伝染性単核球症の可能性を考えます。この感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称はEBウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるが唾液を介して感染します。一度感染するとそのヒトの体内でウイルスが潜伏しますが、そのような方でも大半の場合ウイルスは悪さをしないまま潜伏し続けることになります。一方で、ウイルスに感染したタイミングで一部の人はこの伝染性単核球症を発症症状や病気が発生する、または発生し始めることします。

のどの痛み、発熱といった症状が1-2週間以上長続きしている場合には、伝染性単核球症の可能性があります。それだけでこの病気だと断言することはできませんし似た病気も多くありますので、それらを区別する意味で一度医療機関を受診するのが良いでしょう。

もしかかりつけの内科クリニックがあれば、まずはそこで相談してみることをお勧めします。特に普段かかっている病院がなければ、一般内科もしくは耳鼻科のクリニックも良いでしょう。

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伝染性単核球症でお困りの方

伝染性単核球症については、根治薬がないのが現状です。1-2か月ほど症状が持続することが多いのですが、基本的には自然の経過で症状が治まる病気です。その間は解熱薬などで対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるを行いながら治るのを待つことになります。

症状としては肝臓そのものが腫れて大きくなったり、血液検査で肝酵素体内で起こる化学反応を助け、速やかに反応が進むようにする物質の数値が上昇したりします。ご自身の体調とこれら検査の値を考慮して、症状が重い時には入院の上で治療を行います。入院とは言っても特別な治療薬はありませんので、症状がそれ以上悪化しないのを日々確認して、病院内で安静に過ごすということが目的の入院になります。安静というのはベッド上から動いてはいけないということではなく、重労働や過剰な運動を避けて、十分な食事や睡眠をとる生活を送ることが大切です。

EBウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるは唾液を介して周囲に感染します。20歳以上の方では統計的に90%以上が既に感染したことがあり、そのような方は体内に抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりするがあるので2回目の感染をすることはありません。一方で、それまでに感染したことのない方が、他人の唾液の中にいるEBウイルス(決してめずらしいものではなく、数割の方の唾液から検出されます)に触れると感染が広がります。飲み物の回し飲み、食器の共有、キスなどをきっかけに伝染しやすいものですが、感染してから発症症状や病気が発生する、または発生し始めることするまでに潜伏期間感染症において、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間が6-8週間あるため、何が感染のきっかけだったのかは分からないことが多いです。

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