くもまくかしゅっけつ
くも膜下出血
脳血管の一部が破裂して、くも膜と脳の隙間に出血が起こる脳卒中。突然の激しい頭痛・意識障害などが特徴だが、症状が軽い場合もある
25人の医師がチェック 392回の改訂 最終更新: 2018.07.17

Beta くも膜下出血についての医師コメント

重症くも膜下出血が見落とされることはまずありませんが、歩いて病院を受診するような軽症くも膜下出血は、頭部CTを撮影しても一定頻度で見落とされることがあるのが現状であり、救急医療においては地雷にたとえられることもあります。診断において最も重要なのは病歴です。頭痛は突然生じるので、たとえ軽症のくも膜下出血で歩いて病院を受診できるような場合でも、患者さんによく問診すると、頭痛がいつ起きたかはっきりと覚えていることが多いです。私の経験した患者さんでは、電車に乗ろうとして駅の階段を上っているときあと数歩でホームに到着するというときに頭痛が起きましたなど、頭痛が起きたときの時刻や自分の行動をはっきりと覚えていることが多いです。頭痛の強さよりも、突然起きる(いつ頭痛が起きたかはっきりと覚えている)ことの方が重要な情報です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.19

元々群発頭痛のある40代女性。普段の群発頭痛とは違う激しい頭痛があり立てないほどであったため救急外来を受診、SAHであった。頭痛持ちの方であっても普段の頭痛と違う!(pattern change)場合はSAHのsignである可能性があります。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.03.29

医療技術が進んだ現在でさえも1/3が死亡、1/3が重篤な後遺症を残す非常に重篤な疾患です。突然(頭痛が起こった瞬間何をしていたか言えるぐらい!気づいたら、やそういえば、ではない)、今までに経験したことのない激しい頭痛を経験した場合は、迷わず救急外来を受診して良いのではないかと思います。特に血圧が高い喫煙者の方は。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.29

くも膜下出血は、死亡率が高く、救命できても後遺症が残ることの多い重症な疾患です。
発症直後は、再出血の予防のための手術を行います。適切に手術が行われた後も、脳梗塞などの合併症の危険性が高い時期(2週前後)が続くため、集中治療の継続が必要です。
出血そのものも十分危険ですが、手術などの最初の治療をした後も注意が必要な疾患であるといえます。

発症後の経過としては、寝たきりになる方から、ほとんど問題なく日常生活が送れる方までいらっしゃり、さまざまですが、最初の治療だけでなく、リハビリテーションや、ご家族など周りの方の協力によっても大きく左右されます。

無事退院・転院された後も、動脈瘤の再発がないか、水頭症の発症がないか、定期的なフォローアップが必要な疾患です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.10

ご自身の家族の中に、未破裂脳動脈瘤、もしくはくも膜下出血、もしくは多発性嚢胞腎と診断された方はいらっしゃいますでしょうか?そういった方々は残念ながらご自身がくも膜下出血になる確率が他の方よりも高いです。一度病院にて脳ドッグを受けることをお勧めいたします。また、万が一未破裂脳動脈瘤と診断された方がいた場合、治療方法は経過観察から血管内治療、開頭治療まで幅広いです。その全ての選択肢を必ず主治医と相談してください。

何より大事なのは、喫煙者の方は禁煙、高血圧の方は血圧を下げることです。未破裂脳動脈瘤を持っている方が、それが破裂してしまってくも膜下出血になる確率を上げると証明されている物事はあまり多くなく、そしてご自身の力で変えられるのは喫煙、高血圧だけです。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.23

40歳の会社員の男性で、人生最悪の頭痛を職場で経験されたあと、外来にあるいていらっしゃいました。CTを取ると、大量のくも膜下出血があり、すぐに開頭クリッピングを行いました。術後経過良好で無事翌月から仕事に復帰されています。
くも膜下出血といっても最初の症状は、軽い頭痛〜瀕死まで幅広く、退院する時の状態も完全復帰〜死亡まで幅広く、一口にくも膜下出血といっても様々なものがあります。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.02.23