検査部位
対象疾患
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、破壊性甲状腺炎(亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎など)、甲状腺機能低下症(橋本病など)、甲状腺腫瘍、異所性甲状腺
概要
甲状腺
有用な情報を得られる検査ですが、導入している病院は限られており、どこでも受けられる検査ではありません。
メリット
デメリット
- 被ばくする
詳細
シンチグラフィーとは、画像診断法の一つです。まず、放射線を出す検査用の薬剤(放射性同位体)を体内に注射します。その後、放射線を検出することで、薬剤の分布を画像上に表すことができます。
甲状腺は血液の中からヨウ素を取り込み、
甲状腺シンチグラフィーは、ほかの検査で区別することが難しい甲状腺の病気を見極めるために使われることもあります。例えば、バセドウ病と亜急性甲状腺炎はどちらも血液中の甲状腺ホルモンが増え、体調不良を自覚する病気です。甲状腺シンチグラフィーを使うと、バセドウ病ではヨウ素の取り込み量が増えているのが確認できるのに対し、亜急性甲状腺炎では取り込み量が減少します。
検査の流れ:放射性同位体がヨウ素131(131I)の場合
- 放射性同位体としてヨウ素131(131I)を用いる場合は、検査前1週間以上はヨウ素の摂取制限をする。ヨウ素は海藻類やうがい薬に含まれているので気をつける必要がある
- ヨウ素131(131I)のカプセルを飲む。ヨウ素は甲状腺へ運ばれる
- 検査は
核医学検査 室にて行う。カプセルを飲んだ3時間後(または6時間後)と24時間後に、それぞれ5-10分ほどの撮影を行う - 24時間後の撮影があるので1泊2日の入院が必要である
検査の流れ:放射性同位体がテクネチウム99m(99mTc)の場合
※放射性同位体としてテクネチウム99m(99mTc)を用いる場合は、ヨウ素の摂取制限は必要ありません。
- 検査は核医学検査室にて行う
- 検査台に仰向けになる。検査中は身体を動かさないようにする
- 放射線を出す物質(放射性同位体)で目印をつけた薬剤を
静脈注射 する。薬剤は血流に乗って甲状腺へ運ばれる - 薬剤の注射後、30分ほど経ってから撮影を開始する
- 撮影時間は5-10分ほどで、すぐに帰宅可能
検査を受ける際の注意点
- 放射性同位体としてヨウ素131(131I)を用いる場合は、検査前1週間以上はヨウ素の摂取制限をします。ヨウ素は海藻類やうがい薬に含まれているので気をつけてください。
- 放射性同位体としてテクネチウム99m(99mTc)を用いる場合は、静脈注射の針を刺すときに少し痛みを感じるかもしれませんが、そのほかに強い痛みを感じることはありません。
- 検査中、身体は動かさないようにしてください。
- 体内に入った放射性物質は微量で、時間とともに排出されるため、心配は必要ありません。
- 妊娠中の場合は原則として行いません。妊娠中、妊娠の可能性がある方は、医師に相談してください。
- 授乳中の場合は乳児への放射性同位体の移行を防ぐため、しばらく授乳をやめてもらうことがあります。
- 検査後数時間は妊婦や乳児に接触しないようにしてください。