くしゃみが出る

くしゃみが出るの基礎知識

概要

くしゃみは風邪アレルギー、異物に対する反応などで出ます。ウイルスや異物を体内に取り込まないようにする防御反応の一種と考えられています。

くしゃみ自体がさほどつらくなければ、医療機関を受診する必要はありません。くしゃみが長引くなどしてつらい人は、耳鼻咽喉科、内科、アレルギー科、小児科などを受診してください。

原因とメカニズム

たとえば胡椒を吸い込んでもくしゃみが出ます。このように刺激物やアレルギーを起こす物質を吸い込むとくしゃみが出ます。また、風邪のようにウイルスが悪さをしている状況でもくしゃみが出ます。くしゃみは体内に異物を取り込まないようにするために備わった防御機構の一種と考えられます。

考えられる病気

一時的に刺激物を吸い込んだ、寒暖差で鼻の粘膜が刺激を受けた、などのように特に病気とは言えないくしゃみも多いものです。病気としては、以下のようなものが挙げられます。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎はハウスダスト、ダニ、ペットなどに対するアレルギーが原因となる鼻炎です。くしゃみによって、これらアレルギーの原因となる物質を体外に出そうとする身体が反応しているわけです。

花粉症

花粉症によってくしゃみが出るのは、スギ花粉などが原因となったアレルギー性鼻炎が起きていると考えられます。スギ花粉が最も多い原因ですが、各シーズンごとに原因となる花粉が飛散しています。

急性上気道炎症

急性上気道炎とは一言でいうと風邪のことです。ウイルスが原因となって鼻や喉に炎症が起こります。

受診の目安

症状がくしゃみだけであれば、さほどつらくなければ受診の必要性は低いです。くしゃみそのものがつらい人や、以下のような症状も伴うようであれば医療機関の受診を検討してください。

・くしゃみそのもので胸が痛い
・38度以上の発熱が数日以上長引いている
・息苦しい

くしゃみ以外にもつらいアレルギー症状などがあれば、それぞれそちらの説明ページも参照してください。

診療科

耳鼻咽喉科、内科、アレルギー科、小児科などで診療を受けられます。

耳鼻咽喉科

くしゃみは鼻が原因で起こることがほとんどなので、耳鼻咽喉科であれば幅広い原因について診察が受けられます。子どもも診てもらえる医療機関が多いです。

内科

鼻以外についても診察を受けることができます。例えば、風邪によるくしゃみが出ていて、咳も長引いているような人であれば内科が適していると思われます。

アレルギー科

アレルギー性鼻炎花粉症といったアレルギーによるくしゃみを専門的に診てもらえます。長引くくしゃみで困っている人はアレルギー科もよいかもしれません。

小児科

子どもは小児科を受診すれば、幅広い診察を受けられます。

検査

くしゃみそのものに対して何か検査が行われることは多くありません。アレルギーによるくしゃみが疑われる人に対しては、血液検査でどのような物質にアレルギー反応がでるかチェックすることもあります。

治療

風邪であれば基本的には様子見、アレルギーであれば可能な限り原因物質を避けることが治療の中心です。また、アレルギー症状に対しては、アレルギーを抑える点鼻薬や飲み薬の効果が期待できます。

セルフケア

原因に応じたセルフケアが有効です。アレルギーであれば、原因となる物質に曝露しないのが大事なので、マスクや防護メガネの着用が有用です。