あなたの寝不足、むずむず脚症候群かも? | MEDLEYニュース
2021.12.07 | コラム

あなたの寝不足、むずむず脚症候群かも?

よくある不眠の原因「むずむず脚症候群」について解説します
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(c) juniart-stock.adobe.com

「むずむず脚症候群」という病気を聞いたことがあるでしょうか。一風変わった病名ですが実はよくある病気で、日本人の数%ほどはむずむず脚症候群にかかっていると推計されています。英語でレストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)とも言います。

名前の通り脚がムズムズする病気で、ムズムズのせいで夜に寝付けないなどの問題が生じます。今回のコラムでは、少し変わった病名だけれどもよくある病気「むずむず脚症候群」を紹介します。

 

1. どんな人がかかりやすい?

むずむず脚症候群は子どもから高齢者までかかることがある病気です。年齢があがるほどむずむず脚症候群の人が増えるという研究結果もありますが、子どもでも困っている人は多く、思春期では特に症状が重くなりがちです。子どもでは理由を追求することもなく「落ち着きのない子だ」と片付けられている場合も珍しくありません。大人では、女性の方がややかかりやすいというデータがあります。

また、むずむず脚症候群には遺伝的な要因も強く関わることが分かっています。家族が発症したからといって必ずしも発症するわけではありませんが、血縁者がむずむず脚症候群の人はかかりやすいと言えます。

その他、鉄欠乏性貧血腎不全糖尿病、薬の影響などで発症する「二次性むずむず脚症候群」も中年以降の人では多いです。妊娠をきっかけに発症する若い女性もいます。

 

2. どんな症状がでる?

「脚がムズムズする」といっても、人によって色々な感じ方があります。

 

  • 脚をじっとしていられない衝動
  • 虫が這っている感覚
  • かゆい感じ  など

 

このように症状のあらわれ方はさまざまです。皮膚の表面ではなく、脚の内部の深いところに違和感を生じる人が多いです。

日中よりも夜のほうが症状は出やすく、じっとしていると症状が強くなります。そのため、安眠の大敵とも言えます。

 

3. どんなお医者さんにかかればよい?

むずむず脚症候群という病名自体は有名で多くのお医者さんが知っていますが、詳しい問診や診察、検査、治療ができる医療機関は限られています。

鉄欠乏性貧血腎不全糖尿病といった身体の病気が隠れていたり、薬の副作用のことも多いので、特に中年以降の人はまず内科で診てもらうのがよいと思われます。ただ、むずむず脚症候群を特に専門としているのは睡眠障害を扱っている医療機関、精神科、脳神経内科などが一般的です。

そのため、最初に内科を受診する人は、隠れた身体の病気がなさそうであれば、こうした専門機関に紹介してもらう、あるいは受診するよう勧められることになります。睡眠関連の病気や精神科などを中心に診る医療機関でもむずむず脚症候群を診ていないこともあるので、受診前にホームページや電話で確認しておくと安心です。

医療機関を受診すると、本当にむずむず脚症候群なのか、むずむず脚症候群の原因になる身体の病気がないか、などを調べてくれます。また、むずむず脚症候群であれば、生活面での指導や飲み薬での治療を受けることができます。

 

4. 自分でできることは?

むずむず脚症候群かもしれないと思ったならば、症状が酷くはなくても基本的に一度は医療機関を受診してみることをお勧めします。隠れている病気が見つかったり、他の病気の可能性もあるからです。

その前提のうえで、むずむず脚症候群の症状をよくするために自分でできることとしては、まず嗜好品の中止が挙げられます。カフェインやアルコール、タバコといった嗜好品はむずむず脚症候群の症状を悪化させることが分かっています。

他にも、適度な運動やストレッチは症状の緩和に役立つと言われているので、症状に思い当たる節がある人は一度生活習慣を見直すようにしてください。

 

5. さいごに

むずむず脚症候群について簡単に紹介しました。むずむず脚症候群の詳しい解説はこちらのページにあるので、自分や家族に心当たりのある症状があればぜひ読んでみてください。

このコラムがむずむず脚症候群に向き合うきっかけとなり、より良い睡眠を得られる人が少しでも増えれば幸いです。

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。