2016.08.23 | ニュース

抗うつ薬は嫌です…未成年うつ病患者にもうひとつの治療法「認知行動療法」で改善あり

212人が2年間の研究に参加
from Pediatrics
抗うつ薬は嫌です…未成年うつ病患者にもうひとつの治療法「認知行動療法」で改善ありの写真
(C) Andrey Popov - Fotolia.com

抗うつ薬を患者本人が希望しない場合、ほかの治療法は限られています。未成年患者に対して認知行動療法の効果を見る研究が行われ、改善効果が得られました。

◆認知行動療法とは?

認知行動療法とは、ものごとの受け止め方を変えることで、心が関わる症状の改善をはかる治療法です。精神科医と話し合いながら、日常生活の中にある認知のゆがみを見つけ出して変えていきます。

詳しくは解説記事「認知行動療法とは?うつ病など様々なこころの病気に効果がある治療法を解説」で説明しています。

 

◆認知行動療法の効果は?

ここで紹介する研究は、12歳から18歳のうつ病患者で、抗うつ薬を拒否したか、抗うつ薬を開始してすぐに中止した人を対象に、認知行動療法を試みています。

212人が対象となりました。

対象者はランダムにグループに分けられ、認知行動療法で治療されるグループ、認知行動療法を使わないで治療されるグループとされました。2年間の観察によって効果が判定されました。

 

◆うつ病が早く治った

治療の結果、認知行動療法を使ったほうが、うつ病から回復するまでの時間が短くなりました

研究班は「認知行動療法に優位性がある最初の1年は、重要な臨床的利益が加わり、さらに将来のうつ症状エピソードの再発リスクを減らすかもしれない」と述べています。

 

認知行動療法は精神科領域のさまざまな場面で重要な役割を果たしています。薬とうまく使い分けることで、さらに多くの人の役に立っていけるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Cognitive Behavioral Therapy in Primary Care for Youth Declining Antidepressants: A Randomized Trial.

Pediatrics. 2016 May.

[PMID: 27244782]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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