2016.06.28 | ニュース

手足口病の頻度は地方ごとの気候によって違う

江蘇省の地域比較から
from PloS one
手足口病の頻度は地方ごとの気候によって違うの写真
(C) Richard Villalon - Fotolia.com

手足口病はウイルスの感染による病気で、夏に多く流行します。地域による違いを含めて、気候によって発生頻度に違いが見られたことが報告されました。

◆江蘇省の中で県ごとに比較

この研究は、中国の研究班が、中国東部で海に面している江蘇省の中で、地域・季節ごとの手足口病の発生頻度を解析したものです。

江蘇省に含まれる県ごと・月ごとの気候のデータと、江蘇省で発生した手足口病患者の居住地域を含むデータを使って、気候によって手足口病の頻度が違うかが検討されました。

 

◆高温多雨の県で手足口病が多い

次の結果が得られました。

症例のうち、87.7%が5歳未満であり、発生率の男女比は1.4だった。

平均気温と降雨量は手足口病の発生頻度と正に相関し、降雨量が0.1mm以上の日数、最低気温、最高気温と日照時間は負の相関があった。

手足口病患者の87.7%は5歳未満で、男の子にやや多く発生していました。頻度は県単位で人口10万人あたり年間19人程度から361人程度までばらついていました。

平均気温が高く、降雨量が多いほど手足口病が多く発生する傾向がありました。ただし、最高気温は低いほうが手足口病が多い傾向がありました。

研究班は「中等度に温かい環境が手足口病ウイルスの感染を促す。特に寒冷な、または特に温暖な気候環境はウイルスの感染を抑制する」とまとめています。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Spatiotemporal Dynamics of Hand-Foot-Mouth Disease and Its Relationship with Meteorological Factors in Jiangsu Province, China.

PLoS One. 2015 Jun 29.

[PMID: 26121573]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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