2016.04.09 | ニュース

赤肉、鶏肉の代わりに脂肪の多い魚を週に150g食べて心筋梗塞減少

追跡調査の結果
from The British journal of nutrition
赤肉、鶏肉の代わりに脂肪の多い魚を週に150g食べて心筋梗塞減少の写真
(C) moonrise - Fotolia.com

赤肉は、心筋梗塞のリスクを上げるという報告があります。では、代わりに何を食べれば良いでしょうか。赤肉、鶏肉、魚のうちどれが最も良いかについて調べられました。

◆55,171人を追跡調査

過去に心筋梗塞になったことのない50歳~64歳の男女55,171人を対象に、およそ13年間の追跡を行い、心筋梗塞発症するかどうかを調査しました。食事は、開始時に192項目の食事摂取頻度調査票を使ったアンケート調査により評価しました。

 

◆赤肉、鶏肉を脂肪の多い魚に替える

結果は以下のようになりました。

追跡期間中央値13.6年の間に、女性656人と男性1694人が特定された。女性では、赤肉を脂肪の多い魚に変えた場合のハザード比が0.76(95%信頼区間0.64、0.89)であったのに対し、赤肉を脂肪の少ない魚に替えた場合のハザード比は1.00(95%信頼区間0.89、1.14)であった。同様に、鶏肉を脂肪の少ない魚ではなく多い魚に替えた場合、心筋梗塞とは負の関連があった:ハザード比は、脂肪の多い魚で0.81(95%信頼区間0.67、0.98)、脂肪の少ない魚で1.08(95%信頼区間0.92、1.27)。加工肉を非加工肉に置き換えても心筋梗塞には関連はなかった。男性の場合でも類似したパターンが認められたが、関連性は統計学的に有意ではなかった。

赤肉とは、牛や豚の肉のことを指し、鶏肉やソーセージなどの加工肉は含みません。

赤肉、鶏肉、脂肪の少ない魚、脂肪の多い魚を週に150g置き換えたとして計算すると、女性では、赤肉を脂肪の多い魚に置き換えたとすると心筋梗塞の発生する率が0.76倍に、鶏肉を脂肪の多い魚に置き換えたとすると0.81倍になるという計算結果になりました。

男性では統計的には関係は見られませんでした。

 

魚は他にもさまざまな面で健康にいいといわれています。青魚など脂肪の多い魚を食事の中に取り入れてみることには、心筋梗塞予防にも関係する面があるのかもしれません。

 

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Substitutions of red meat, poultry and fish and risk of myocardial infarction.

Br J Nutr. 2016 Mar 7.

 

[PMID: 26949151]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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