2016.03.14 | ニュース

尿管結石の診断、超音波検査でどれぐらいわかるのか?

835人の診断結果から
from Annals of emergency medicine
尿管結石の診断、超音波検査でどれぐらいわかるのか?の写真
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尿管結石で激しい痛みがあっても、小さい結石なら自然に排出されます。適切な治療のためには、似た症状を起こすほかの病気を尿管結石と間違えないことが重要です。超音波検査などによって、高い割合で正しく診断できたことが報告されました。

◆CTなしの検査で尿管結石を診断できるか?

ここで紹介する研究では、「STONE」と呼ばれる判定方法に超音波検査を加えることで、尿管結石をどの程度正しく診断できるかが検討されています。STONEは、男性、痛みの持続時間が短い、黒人以外の人種、吐き気または嘔吐、顕微鏡で見える血尿のいくつかに当てはまると尿管結石の疑いが強いとする方法です。STONEと超音波検査は、診察室などで特別な施設を使うことなく(point-of-care)できる特徴があります。尿管結石があると、超音波検査では腎臓から流れ出せなくなった尿がたまっている様子(水腎症)などの特徴が現れます。

尿管結石の疑いで救急受診し、CTを撮影された835人のデータが対象となりました。CTによる診断を基準として、STONEと超音波検査の結果から、尿管結石ではない場合をどの程度正しく診断できるかが検討されました。

 

◆尿管結石ではない場合を93%指摘

集計の結果、超音波検査で中等度以上の水腎症が見られた場合を尿管結石と診断することで、実際には尿管結石ではなかった人の93%を正しく診断できました。

STONEにより尿管結石ではない可能性が大きいと分類された人のうちでは、実際に尿管結石ではなかった人の98%を正しく診断できていました。尿管結石ではない可能性が小さいと分類された人のうちでも、79%は正しく診断できました。

 

超音波検査は画像検査の中でも、放射線を使うことなく、短時間でできるという特徴があります。緊急の場面で発揮される能力の一端が示された結果と言えるでしょう。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

STONE PLUS: Evaluation of Emergency Department Patients With Suspected Renal Colic, Using a Clinical Prediction Tool Combined With Point-of-Care Limited Ultrasonography.

Ann Emerg Med. 2015 Dec 31. [Epub ahead of print]

[PMID: 26747219]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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