2016.02.11 | ニュース

マンモグラフィーをもう受けたくなくなる出来事

文献80件の調査から
from Annals of internal medicine
マンモグラフィーをもう受けたくなくなる出来事の写真
(C) dalaprod - Fotolia.com

マンモグラフィーは乳がんを発見する性能が高いとされますが、良い面だけではありません。検査結果による心の負担など、起こりうる悪い面について、これまでの研究報告がまとめられました。

◆マンモグラフィーの悪い面は?

研究班は、症状などのない人の中から乳がんを見つけ出す検査(スクリーニング)としてマンモグラフィーなどの画像検査を行ったとき、実際はがんがないのに陽性の結果が出てしまうこと(偽陽性)や、検査による痛み、不安などがどの程度起こるかを調べました。

過去に報告された研究論文を集め、そこで示されたデータをもとに検証を行いました。

 

◆偽陽性は10年で61%、痛かった人は次の検査を拒否する

見つかった論文から、マンモグラフィーを毎年受けると、10年間で偽陽性の結果は61%の人に出ると見られました。

検査によって起こることについて次の報告がありました。

観察研究80件の間で結果に幅はあったものの、偽陽性の結果があった女性は不安、苦悩、乳がん特異的な心配をより多く訴えた。39件の観察研究が、マンモグラフィーの施行中に痛みを訴える女性がいたこと(1%から77%)を報告していた。そのうち、11%から46%が将来のスクリーニングを拒否していた。

マンモグラフィーの検査中に痛みを訴えた人の割合は1%から77%と、報告によって幅がありましたが、ある程度いたものと見られました。そのうち一部の人が、以後のスクリーニングを拒否したことも報告されていました。

偽陽性の結果があった人の一部から、不安などの訴えがありました。

 

検査には悪い面もあります。マンモグラフィーを受けようとするときに、こうした悪い面も良い面とあわせて考えることが、判断に役立つかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Harms of Breast Cancer Screening: Systematic Review to Update the 2009 U.S. Preventive Services Task Force Recommendation.

Ann Intern Med. 2016 Jan 12. [Epub ahead of print]

[PMID: 26756737]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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