2016.02.09 | コラム

溶連菌感染症の出席停止期間について解説

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この記事のポイント

1. 溶連菌感染症の原因と症状とは?感染経路を解説
2. 溶連菌感染症の出席停止期間は?学校保健安全法を解説

発熱や発疹など、主に子どもが発症する溶連菌感染症(A型溶血レンサ球菌感染症)。感染した場合、学校にはいつまで行かない方が良いのでしょうか。出席停止期間について解説します。

◆溶連菌感染症の原因と症状とは?感染経路を解説

溶連菌感染症(A型溶血レンサ球菌感染症)は、溶連菌と呼ばれる細菌に感染することで、発熱や発疹倦怠感、咽頭痛などの症状を発症する病気です。感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、接触感染になります。感染しやすい病気であるため、感染の流行を防ぐために、「学校感染症」に指定されています。

どの程度の感染力かと言うと、抗生物質などの薬治療を行えばおおよそ24時間ほどで感染力はほとんどなくなります。そのため、診断を受けた日を入れて2日間は、登校は控えた方が良いでしょう

熱が下がってから登校許可までの期間は、学校によって異なります。熱があるうちだけ、登校を控えるように決めている学校もあれば、数日間は登校を控えるように決めている学校もあります。通われている学校に確認する必要があります。

 

◆溶連菌感染症の出席停止期間は?学校保健安全法を解説

このような感染症は、学校保健法という法律で「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる感染症」として規定されます。溶連菌感染症もそのひとつです。上述したように、抗生物質を服用して24時間程度で感染力が弱まるため、その間に熱が下がり、全身状態に問題がなければ登校可能となります。

 

大人でもかかることがある溶連菌感染症ですが、感染を流行させないことが重要です。日頃から手洗いやうがいなどの基本的な予防対策を行い、症状が軽くなったとしても油断せずに、医師に確認することが大事です。

執筆者

MEDLEY編集部

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。