ICUでの最期をどうむかえるか
医療現場の制約により、終末期の患者さんの生は時に非人間化したものとならざるをえないことがあります。終末期のいくつかの瞬間に希望をもたらすため、「三つの希望プロジェクト」という思いやりのケアを提供する取り組みがカナダで始まりました。
◆40人が参加
今回このプロジェクトは、内科・外科混合
◆死のプロセスをいかに個人化するか
費用はそれぞれ200ドル以下でした。具体的には、「患者さんをニックネームで呼ぶ」、「ICUでのデートナイト」、「臨終の際バグパイプを演奏する」、「カンファレンスルームで最後の晩餐」「最愛のペットとの再会」、「死の床で母親が添い寝する」、「結婚式の誓いの言葉をもう一度」、「臓器の提供」、「慈善団体への寄付」などの希望が叶えられました。
出された希望は「環境」「顕彰」「家族の繋がり」「儀式」「ペイフォワード」の5つのカテゴリーに分類され、「死のプロセスをいかに個人化するか」というこの取り組みのテーマが参加者の聞き取り調査により明らかにされました。
このプロジェクトは、患者さんのご家族が死を受け止める助けとなり、医療者にとっては、スタッフ間の連携強化を促進しました。
終末期の患者さんの尊厳や、家族との時間を大事にする取り組みにつとめられていますが、それぞれの希望に沿った看取りを行なうことで、患者さんやご家族にとって少しでも救いになり、医療従事者にとっては、より人間的なケアを提供することが可能になるのかもしれません。
【訂正1/18】以下の誤記を訂正しました。
誤)家族繋がり→正)家族の繋がり
誤)家族との時間を大事する→正)家族との時間を大事にする
執筆者
Personalizing Death in the Intensive Care Unit: The 3 Wishes Project: A Mixed-Methods Study
Ann Intern Med. 2015 Aug 18
[PMID: 26167721] http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26167721※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。