2016.01.14 | コラム

てんかん発作では何が起きているのか?

脳の科学・てんかん(1)
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てんかんの発作は、一般的には意識が無くなり転倒して全身が固まったり、がくがく震えて口から泡を吹く物がイメージとして広まっています。ですが実はてんかんの発作は何十もの種類があります。

◆てんかんは大脳の電気的な異常興奮

てんかん発作は大脳の電気的な異常興奮により起きる現象です。てんかん発作の時には神経細胞ひとつひとつにおいて、通常よりも早い周波数(頻度)で神経細胞が発火(脱分極と呼ばれる電気的な興奮)していることが確認できます。

大脳の表面から直接脳波記録を行うと電極を置いた周辺から起きた電気的な活動が集約されて拾う事が出来ます。てんかん発作では通常の大脳活動の脳波では認めにくい80ヘルツ以上、ときには200ヘルツ以上もの高い周波数の発火(高周波脳波)が強く認められる事が知られています。

つまり、てんかんの患者さんが発作を起こしている時は頭の中では非常に周波数の高い波が発生している状態にあります。

 

◆てんかん発作の種類は実は沢山ある

最初に書きましたよくあるイメージの、倒れてしまって全身が固まったり、がくがく震える発作は全般発作(全身けいれん)と呼ばれます。これはてんかんの発作が左右両側の比較的広い範囲に広がった時の発作です。

実はこの発作は数あるてんかん発作の種類の一分類に過ぎません。てんかん発作は実は何十種類も存在します。

眼球が横に向いて意識が無くなるだけの発作、急に走り出し大暴れをする発作、臭いだけ感じる発作、恐怖感を感じるだけの発作、顔面だけ引きつる発作、人の声が聞こえるのに何を話しているのか分らなくなる発作、幻聴が聞こえる発作、幻覚を見る発作、どこに自分が居るのか分らない発作、デジャブだけを感じる発作など…。

これらの発作が起きる理由は一体何でしょうか?次回は脳機能局在論についてお話します。

執筆者

岡西 徹

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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