2015.12.30 | ニュース

お正月には心停止が1.4倍に

新潟の研究チームが701,651件のデータを調査
from Resuscitation
お正月には心停止が1.4倍にの写真
(C) portokalis - Fotolia.com

病院外で心臓が止まって救急隊がかけつける院外心停止は、どんなときに多くあるのでしょうか。新潟の研究チームが、1年のうちいつごろに発生件数が多くなるかを詳細に調べ、お正月前後に件数が増えることを報告しました。

◆院外心停止701,651件を調査

研究チームは,2005年から東日本大震災前までの消防庁のデータを使用し、701,651件の院外心停止の発生の詳細を調べました。

 

◆年末年始で発生件数が1.3から1.6倍に増加

年末年始の期間で、院外心停止の発生件数が1.3から1.6倍に増えていました。内訳では、心臓病以外の原因での心停止の比率が高まり、またその場合人の集まるところで倒れる比率も高まっています。

日本では、院外心停止は1日のうちでは朝、週のうちでは月曜に、季節のうちでは冬に発生件数が多くなることが京都の研究チームにより報告されていました。冬の中でも年末年始に特に多くなるということは、今回の報告ではじめてわかりました。

 

寒い中での無理な外出やお酒が関係していることが推測されますが、はっきりした原因は未だわかっていません。忘年会・新年会の時期、身近な人が万が一心停止になった時、救急車を呼ぶのはもちろんですが、救急隊の到着前に救命処置を行なうことで、後遺症なく生きていける割合が増えます。この機会に心肺蘇生の方法を調べてみてはいかがでしょう。

参考文献

The daily incidence of out-of-hospital cardiac arrest unexpectedly increases around New Year's Day in Japan.

Resuscitation. 2015 Nov

[PMID: 26303568]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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