2015.12.19 | ニュース
電子タバコについてどう思いますか?
喫煙大国スペインでインタビュー調査
from BMJ open

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禁煙方法の一つである電子タバコについて一般にどういう見方がされているのでしょうか。今回、スペインの研究チームが同国内で電子タバコに関するインタビュー調査を行い、完全禁煙には有効でないが、喫煙量を減らすという見方が多いことが分かりました。
◆男性336名・女性400名にインタビュー
スペインは喫煙に関して厳しい法律が定められていますが、依然喫煙大国といわれています。
研究チームは、喫煙者・非喫煙者をあわせた16歳以上の男性336名・女性400名に電子タバコについてインタビュー形式で調査をおこないました。
◆喫煙量減に有益という見方
調査の結果、40.1%が電子タバコに有害性があると考えている一方で、完全に禁煙するには有効ではなくても喫煙量を減らすにはよいのではという見方が50.6%で優勢でした。
「電子タバコに関しての正しい見方が広がるためには、電子タバコとその有害性に関する宣伝やメッセージを規制すべきで、それらは科学的証拠に基づく必要がある」と研究チームは結んでいますが、電子タバコに関して、禁煙への有効性は判然としておらず、議論は現在進行形で続いています。
執筆者
参考文献
Perception of electronic cigarettes in the general population: does their usefulness outweigh their risks?
BMJ Open. 2015 Nov 3
[PMID: 26534735]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。