2015.09.21 | ニュース

電子タバコを吸っている人は喫煙者になりやすい

アメリカ26歳以下の694人を追跡調査
from JAMA pediatrics
電子タバコを吸っている人は喫煙者になりやすいの写真
(C) Gianluca Rasile - Fotolia.com

喫煙は肺がんや心筋梗塞など多くの病気の危険につながるとされ、禁煙が簡単にできない人のために電子タバコが助けになるという説があります。しかし、タバコを吸ったことのない若い人にとっては、電子タバコは喫煙の入り口にならないでしょうか。

◆調査開始時に喫煙なし、将来も喫煙の可能性が小さい人が対象

研究班は、16歳から26歳で普通のタバコを吸ったことがなく、喫煙についての質問で将来も喫煙する可能性が小さいと見られた人694人を対象としました。対象者は1年後に再び喫煙についての質問を受けました。

 

◆電子タバコを吸っていた人は喫煙を始めやすい

次の結果が得られました。

ベースラインで、参加者の16人(2.3%)が電子タバコを使っていた。1年のフォローアップのうちに、16人の電子タバコ使用者のうち11人、それ以外の参加者678人のうち128人(18.9%)が喫煙に向かって進行していた。主要な完全調整モデルにおいて、ベースラインで電子タバコを使っていたことは喫煙(調整オッズ比8.3、95%信頼区間1.2-58.6)および非喫煙者のうちで喫煙感受性があること(調整オッズ比8.5、95%信頼区間1.3-57.2)と独立に関連した。

調査開始時に電子タバコを使っていた16人は、ほかの参加者よりも1年後に喫煙を始めていることが多くなっていました

研究班は「これらの結果は、青少年と若い成人に対して電子タバコの宣伝を減らし、販売を制限する規制を支持する」と結論しています。

 

電子タバコの良い面と悪い面について、多くの研究がなされています。この研究で示された傾向は、悪い面を考える上でひとつの論点になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Progression to Traditional Cigarette Smoking After Electronic Cigarette Use Among US Adolescents and Young Adults.

JAMA Pediatr. 2015 Sep 8 [Epub ahead of print]

[PMID: 26348249]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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