2015.11.22 | ニュース

赤ちゃんの頃から動物に触れると喘息が少なくなる?

スウェーデンの研究チームが子ども652,936人を分析

from JAMA pediatrics

赤ちゃんの頃から動物に触れると喘息が少なくなる? の写真

子どもが小さい頃の習慣によって、喘息の起こりやすさが変わるという説があります。今回の研究では、赤ちゃんの頃から犬などの動物に触れることと喘息の発症の関連性を検証しました。

◆0歳児から犬などの動物に触れた子どもと喘息の関係は?

今回の研究では、スウェーデンで産まれた約65万人の子どもを対象に、早いうちから犬などの動物に接触したことと喘息の発症に関連性があるか検証しました。

 

◆犬に0歳児から触れると小学校の年齢までに喘息を発症する危険性が少ない

以下の結果が得られました。

生後1年目から犬に触れることは、学齢児童での喘息リスク(オッズ比0.87、95%信頼区間0.81-0.93)、学齢前3歳以上の子どもの喘息リスク(オッズ比0.90、95%信頼区間0.83-0.99)の減少と関連していたが、3歳未満の子どもでは関連していなかった(ハザード比1.03、95%信頼区間1.00-1.07)。

0歳児から犬に触れた子どもは、3歳から6歳までの間で喘息を発症する危険性が少なくなるという結果でした。

 

子どもに動物のアレルギーが見つかっているときなどは勧められませんが、子どもが動物に触れることで、教育上や健康上の良い影響があるという意見があり、こうした研究も参考にしてよいかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Early Exposure to Dogs and Farm Animals and the Risk of Childhood Asthma.

JAMA Pediatr. 2015 Nov 2

[PMID: 26523822]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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