2015.11.21 | ニュース

100歳超えてから首の血栓を除去したら…

発症2時間後の血管内治療を行った結果
from BMJ Case Reports
100歳超えてから首の血栓を除去したら… の写真
(C) Barabas Attila - Fotolia.com

海外で使われている脳卒中のガイドライン(AHA/ASAガイドライン)では、カテーテルなどを使って行われる血管内治療の対象年齢の上限は記載されていません。今回の研究は、103歳の女性の首の動脈に対して血管内治療を行った結果を報告しました。

◆100歳超えても大丈夫?

血管内治療は、血管にカテーテル(細い管)を挿入し、カテーテルの先にさまざまな道具を送り込むことで、血管を拡張したり、詰まった血の塊を取り除いたりする治療法のひとつです。

今回の研究では、首の動脈が塞がったことによる脳卒中の診断で入院になった103歳の女性に血管内治療を行い、その経過を報告しました。

この人は入院前は最小限の介護で生活していました。診察を受けたときには、発症から2時間が経っていました。重症度は高かったですが、画像検査に目立った梗塞はありませんでした。

 

◆48時間後、機能はほとんど回復

以下の経過が報告されました。

彼女は、著明な回復(48時間時点でNIHSS1点)を見せた。 脳卒中発症後から再開通までの時間は3時間40分であった。

血管内治療を行ったところ、48時間後には身体機能はほぼ回復していました

 

手術の適応は、年齢によって異なることが多いですが、今回の症例のように100歳を超えていても回復する可能性もあるようです。今回の症例は病前もかなり元気であったので、このような結果になったことも考えられますし、かなり高齢になってからの手術は危険を伴うこともあるため、検討が必要です。しかし、1症例からではその危険性などに言及できない一方で、症例数の少ない100歳以上の治療成績が現れたことは、今後の治療に役立つかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Successful endovascular stroke therapy in a 103-year-old woman.

BMJ Case Rep. 2015 Nov 3

[PMID: 226531731]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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