2015.10.19 | ニュース

中国で腸炎ビブリオとノロウイルスの集団感染、原因になった食べ物とは?

社員食堂から99人に感染
from PloS one
中国で腸炎ビブリオとノロウイルスの集団感染、原因になった食べ物とは?の写真
(C) RioPatuca Images - Fotolia.com

中国で2013年に、腸炎ビブリオとノロウイルスの両方が感染したことによる胃腸炎が集団発生しました。原因は感染源になりやすいとされる魚介類ではなく、社員給食に含まれていた食品だったことなど、この出来事に見られた特徴が報告されました。

◆広東省で集団発生

2013年5月に、中国の広東省で、下痢や腹痛などを表す胃腸炎の集団発生が起こりました。ある会社の中で多数の患者が見つかったため、社員食堂の調査や社員が食べたものの聞き取りなどの調査が行われました。

 

◆アヒル料理が感染源

社員の5%近くに当たる99人に発症の疑いがあり、41人が入院しましたが、深刻な合併症に至った人や死亡した人はいませんでした。便や吐物の検査により、腸炎ビブリオとノロウイルスが見つかり、病原体と見られました。

感染源の調査の結果、昼食に出された焼いたアヒルが原因であり、調理に関わった一人の担当者から感染が広がったと見られました。

研究班は「腸炎ビブリオとノロウイルスは一部の人には軽い症状しか起こさないことがありえるため、感染した食品取扱者は彼ら自身の感染に気付かず、適切な時期に業務から離れることを期待できないかもしれない」と述べています。

 

腸炎ビブリオ、ノロウイルスは手洗いや食品を十分に加熱するなどで予防できるとされています。ともに魚介類からの感染が多いとされていますが、この報告はほかの食品が汚染されることもありえるという例として参考になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

A Foodborne Outbreak of Gastroenteritis Caused by Vibrio parahaemolyticus and Norovirus through Non-Seafood Vehicle.

PLoS One. 2015 Sep 16

[PMID: 26376317]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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