2015.10.09 | ニュース

妊婦のインフルエンザ予防接種は赤ちゃんの呼吸器症状を予防する

ランダム化比較試験により検証
from The New England journal of medicine
妊婦のインフルエンザ予防接種は赤ちゃんの呼吸器症状を予防する の写真
(C) Dmitriy Melnikov - Fotolia.com

インフルエンザが気になり始めるこの季節ですが、妊娠中の感染対策をどのようにして良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。今回の研究は、妊婦のインフルエンザワクチンの接種が、赤ちゃんにも有効であることを検証した研究を紹介します。

◆インフルエンザワクチンの予防接種をする群と対照群にランダムに振り分け

今回の研究は、340人の妊婦を不活化インフルエンザワクチンを接種する群と、対照群に分け、その効果を検証しました。対照群は、肺炎球菌ワクチンを接種しました。

 

◆インフルエンザワクチンを接種した方が赤ちゃんの身体に良い

以下の結果が得られました。

インフルエンザワクチンを接種した母親の子では、対照群の子よりも、検査で確認されたインフルエンザの症例はより少なく(ワクチン接種群では6人、対照群では16人)、ワクチンの効果は63%であった(95%信頼区間5-85)。

熱を伴う呼吸器症状はインフルエンザワクチン群では110人の乳児に、対照群では153人の乳児に発症し、ワクチンの効果は29%であった(95%信頼区間7-46)。

妊婦がインフルエンザワクチンを接種すると、生まれた後から24週後までに、その赤ちゃんのインフルエンザ発症や呼吸器症状の予防効果があるという結果でした。

 

妊婦さんのインフルエンザ予防接種は、赤ちゃんにとっても有用であるという研究でした。これからの時期、インフルエンザの季節になります。ワクチンも含め、感染対策に気をつけてお過ごしください。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effectiveness of maternal influenza immunization in mothers and infants.

N Engl J Med. 2008 Oct 9

[PMID: 18799552]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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