2015.10.07 | ニュース

糖尿病のリスクをさらに大きく、心房細動を増やしていた要因とは?

スウェーデンの2型糖尿病患者8万人の観察研究
from Diabetologia
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心房細動は脳梗塞の原因のひとつと考えられています。心房細動が起こりやすくなる要因の研究として、特に2型糖尿病の患者を対象としたデータの解析が行われました。

◆8万人の追跡データから

この研究は、スウェーデンで2型糖尿病の患者83,162人を対象とした追跡調査からデータを取得し、調査期間のうちに心房細動発症した人の特徴について、統計解析を行いました。

 

◆高血圧、肥満、腎障害

次の結果が得られました。

Cox回帰分析を使って、心房細動のリスクと関連した心血管系のリスク要因は、直近の平均BMI(5kg/m2ごとにハザード比1.31)または肥満(ハザード比1.51)、直近の平均収縮期血圧(10mmHgごとにハザード比1.13)または高血圧(ハザード比1.71)、累積微量アルブミン尿(ハザード比1.21)であり、すべての解析についてP<0.001だった。

2型糖尿病がある人で、肥満、高血圧、または糖尿病性腎症を反映する微量アルブミン尿が続いていることが、心房細動と関連していました。

 

糖尿病や高血圧は、動脈硬化を進みやすくすることで心筋梗塞脳梗塞と関係すると考えられていますが、心房細動についても統計的な相関関係が示されました。ただし、この研究の方法では、それぞれの要因の間にどんな因果関係があるのかを正確に見分けることはできないため、全体としての傾向をどう解釈するかには別の研究が必要です。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Risk factors for atrial fibrillation in type 2 diabetes: report from the Swedish National Diabetes Register (NDR).

Diabetologia. 2015 Oct

[PMID: 26088442]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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