2015.10.04 | ニュース

進行した腎癌を治療、オプジーボ®で生存期間が改善

821人のランダム化試験
from The New England journal of medicine
進行した腎癌を治療、オプジーボ®で生存期間が改善の写真
(C) Africa Studio - Fotolia.com

ニボルマブ(商品名オプジーボ®)は進行した悪性黒色腫(メラノーマ)の治療に使われるほか、さまざまな種類のがんに対して治療効果が研究されています。腎臓にできる腎細胞がんが進行した人を治療する研究の結果が報告されました。

◆進行腎細胞がんに対する効果をエベロリムスと比較

この研究では、進行した腎細胞がんがあり、ほかの抗がん剤治療を受けたことのある人が対象となりました。対象者821人はニボルマブの治療を受けるか、違う種類の薬であるエベロリムスの治療を受けるかにランダムに分けられ、生存期間などを比較されました。

 

◆ニボルマブで生存期間延長

次の結果が得られました。

全生存期間の中央値はニボルマブ群で25.0か月(95%信頼区間21.8から上限推定不能)、エベロリムス群で19.6か月(95%信頼区間17.6-23.1)だった。

グレード3または4の治療関連有害事象はニボルマブを使用した患者の19%、エベロリムスを使用した患者の37%に起こった。ニボルマブ群で最も頻繁に見られたのは疲労(患者の2%)であり、エベロリムス群では貧血(8%)だった。

エベロリムスを使ったグループよりも、ニボルマブを使ったグループで生存期間が長くなっていました。ニボルマブを使った人に、副作用と見られる疲労などが報告されました。

 

進行したがんの治療法は限られています。よりよい治療法を探るうえで、この結果がひとつの材料になるかもしれません。

 

【2016/8/29追記】オプジーボ®は日本で2016年8月に、「根治切除不能または転移性腎細胞がん」の効能・効果を追加承認されました。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Nivolumab versus Everolimus in Advanced Renal-Cell Carcinoma.

N Engl J Med. 2015 Sep 25 [Epub ahead of print]

[PMID: 26406148]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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