2015.09.29 | ニュース

メタボにコエンザイムQ10が有効!?

ランダム化比較試験により検証
from European journal of nutrition
 メタボにコエンザイムQ10が有効!? の写真
(C) pogonici - Fotolia.com

市販のサプリメントでも見かけるコエンザイムQ10ですが、その効果はどのようなものがあるのでしょうか?今回紹介する研究では、肥満や2型糖尿病など、メタボリックシンドロームの人に対するコエンザイムQ10の有効性を検証しました。

◆コエンザイムQ10を服用する群とプラセボ群にランダムに振り分け

コエンザイムQ10は、肉や魚に含まれ、体内でも作ることができる物質です。生活習慣病や老化の予防に役立つと言われています。

今回の研究では、肥満2型糖尿病の患者60人を、コエンザイムQ10サプリを100mg飲む群とプラセボ群にランダムに振り分け、8週間後に、2型糖尿病で見られるインスリンの作用が悪くなった状態(インスリン抵抗性)に対する効果を検証しました。

 

◆コエンザイムQ10を飲むと、血中インスリン濃度を減少

以下の結果が得られました。

プラセボ群と比較して、コエンザイムQ10サプリにより、血中インスリンレベル(-2.1 ± 7.1 vs. +4.1 ± 7.8 µIU/ml、P = 0.002)、HOMA-IR(-0.7 ± 2.1 vs. +1.0 ± 2.0、P = 0.002)、HOMA-β(-5.9 ± 22.2 vs. +15.9 ± 34.0、P = 0.005)は有意に減少した。

コエンザイムQ10サプリを飲むと、インスリン抵抗性の指標が改善するという結果でした。

 

コエンザイムQ10を100mg摂取するためには、牛肉を約3kg食べなければいけません。その意味では、効果があるとすればサプリなどで簡単に摂取できることは良いことかもしれません。

ただし、インスリン抵抗性について見られた効果が血糖値を低く保つなどの結果につながるかどうかは別の問題であり、ひとつの研究だけでは、本当に肥満2型糖尿病に対して有益かどうかは言及できません。肥満2型糖尿病の対策については食事や生活習慣に関わるものを含め多くの研究があり、今後検証が重ねられることで、その中から有益な情報が得られることを期待します。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

The effects of coenzyme Q10 administration on glucose homeostasis parameters, lipid profiles, biomarkers of inflammation and oxidative stress in patients with metabolic syndrome.

Eur J Nutr. 2015 Sep 18

[PMID: 26385228]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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