2015.09.26 | ニュース
たくさん魚を食べるとうつになりにくい?
メタ分析により検証
from Journal of epidemiology and community health
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うつ症状は様々な条件が重なることで発症しますが、その予防策は明らかではありません。研究グループは、過去の文献を調査し、魚の消費量とうつ症状の関連を調べました。
◆魚の消費量とうつ症状のリスクの関連を検証
研究グループは、魚の消費量とうつ症状のリスクの関連を調べることを目的とした研究を行いました。過去の研究結果を集めて分析し、魚を多く食べた人とそうでない人とを比較したときのうつ症状の起こりやすさを算出しました。
◆魚をよく食べた人は食べない人より、うつ症状が現れにくかった
過去の文献26件を分析した結果、以下のことが示されました。
魚の消費量が最も多かった群と最も少なかった群を比べると、集められたうつ症状のリスク比は、0.83(95% 信頼区間 0.74から0.93)であった。
この結果は、魚をよく食べた人は食べない人より、うつ症状が現れにくかったことを示しています。
今回の研究では、食事でうつ病が予防できるかも知れないということを示唆されました。実際にどのような場合に予防効果が期待できるのか、興味がわいてきます。
執筆者
参考文献
Fish consumption and risk of depression: a meta-analysis.
J Epidemiol Community Health. 2015
[PMID: 26359502]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。