2015.09.20 | ニュース

脳卒中後の超早期リハビリはやっぱり有効?

ランダム化比較試験により検証
from Clinical rehabilitation
脳卒中後の超早期リハビリはやっぱり有効? の写真
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脳卒中発症後、早期からリハビリを行うことの有効性は診療ガイドラインなどでも言及されている一方で、その反対意見の論文も賛成意見の論文もあるのが現状です。今回は、その賛成意見の論文を紹介します。

◆発症後24時間以内に1日最低2回のリハビリを7日間継続した効果を検証

急性期脳卒中患者86名を介入群と通常ケア群の2群にランダムに分けました。

どちらの群も、1日45分7日間のリハビリを行うこととし、加えて介入群では脳卒中発症後24時間以内からリハビリを開始して、1日最低2回、5分から30分のリハビリを7日間継続しました。

 

◆超早期からのリハビリは日常生活の能力を向上する

以下の結果が得られました。

介入群では、通常ケア群よりも、バーセルインデックスの変化量(退院時-入院時)(中央値35、四分位間範囲30-38.75 vs 中央値17.50、四分位間範囲10-30)に有意な改善を認めた。

脳卒中発症後24時間以内から、7日間、1日最低2回のリハビリを行うと、通常のリハビリを行うよりも、トイレ動作や入浴動作などを代表とする日常生活動作が改善しました。また、その後3ヶ月まで、介入群と通常ケア群の違いが見られました。

脳卒中が発症したあとは、超早期からリハビリを開始することの有効性が診療ガイドラインなどにも多く記載されています。それを支持する結果でした。

一方で、以前に紹介した研究と異なる結果となりました。今回の研究と以前に紹介した研究で異なる点をいくつか紹介します。

◎リハビリを開始したタイミング

以前に紹介した論文では、リハビリを開始したタイミングに、介入群と対照群の間で約5時間の差がありました。今回の研究では、その差が約12時間でした。

◎効果の指標

以前に紹介した論文では、治療後の生活に介助を必要とする度合いが効果の指標とされていましたが、今回はそれに比べて日常生活動作の能力という少し細かい指標が用いられていました。

 

このように、類似した研究でも、対象者の特徴や治療を行う時期、効果の評価にどのような指標が用いられているか、などによって結果が異なることがあります。そのため、はっきりした結論を出すためには様々な研究を参考にしていく必要があるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effect of very early mobilisation on functional status in patients with acute stroke: A single-blind, randomized controlled trail.

Clin Rehabil. 2015 Jul 21

[PMID: 26198890]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。