2015.08.03 | ニュース

オレンジジュースで減量できる?酸化ストレスを低下

スペインでの調査から
from The Journal of nutrition
オレンジジュースで減量できる?酸化ストレスを低下の写真
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酸素の一部は活性酸素という物質に変化し、生体に悪影響を及ぼします。この活性酸素による効果を酸化ストレスと言うのですが、著者らは過体重/肥満の成人にオレンジジュースを飲ませたところ、酸化ストレスの低下とともに肥満の改善等が観察されました。

◆100人の非喫煙•過体重/肥満の成人を対象に調査

著者らは、100人の非喫煙で過体重または肥満の成人を被験者として、オレンジジュースを飲んだ時の変化を調べました。具体的には被験者を2つのグループに分けて、通常量のポリフェノール量と高ポリフェノール量(それぞれ299mg/日と745 mg/日)を含むオレンジジュースを飲んでもらいました。そして酸化ストレスに関するマーカー量の変化、BMIや血圧等のメタボリックシンドロームに関連する指標の測定を行いました。

 

◆オレンジジュースを飲むと、活性酸素が減って体重も減る

著者らは、以下の結果を得ました。

通常または高ポリフェノール含量を飲むと、尿中の8-ハイドロキシ-2'-デオキシグアノシンの低下を引き起こした(通常ポリフェノール量では935 ± 134 to 298 ± 19 ng/mg クレアチニン、高ポリフェノール量では749 ± 84 to 285 ± 17 ng/mg クレアチニン)[...]。またBMI、腹囲、レプチン量の低下も引き起こした。通常量のポリフェノール含むオレンジジュースを飲んだ集団では、収縮期血圧拡張期血圧の低下が見られた(収縮期血圧は128 ± 1から124 ± 2 mm Hg、拡張期血圧は79 ± 1から76 ± 1 mm Hg)[...]。

つまり、オレンジジュースを飲むと、活性酸素の抑制に加え、肥満の改善が見られました。更に通常量ポリフェノール含量のオレンジジュースを飲んだ集団では、血圧の改善もみられました。

著者らは、「通常量または高ポリフェノールを含有するオレンジジュースの摂取は非喫煙で過体重/肥満の成人においてDNA損傷や脂質の過酸化から体を守り、いくつかの抗酸化酵素を修飾し、体重を減らす」と述べています。

 

酸化ストレスは個体のゲノムを傷つけたり、脂質分の性質を変えてしまうので、出来るだけ減らした方が良いと考えられています。ポリフェノールには以前から酸化ストレスを減らす作用が知られていますが、この結果でも効果が見られました。今回の結果は酸化ストレスを減らす事が肥満や血圧の改善に繋がる可能性を示しており、肥満糖尿病の予防として役立つかも知れません。

執筆者

高田

参考文献

Normal or High Polyphenol Concentration in Orange Juice Affects Antioxidant Activity, Blood Pressure, and Body Weight in Obese or Overweight Adults.

J Nutr. 2015 Jul 1.

 

[PMID: 26136593] http://jn.nutrition.org/content/early/2015/07/01/jn.115.213660.abstract

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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