2015.07.23 | ニュース

コーヒーに含まれるクロロゲン酸とクロム、肥満や糖尿病への効果は?

マウスを用いた実験解析から
from Nutrition & metabolism
コーヒーに含まれるクロロゲン酸とクロム、肥満や糖尿病への効果は?の写真
(C) Sydney Alvares - Fotolia.com

クロロゲン酸はコーヒー等に多量に含まれる成分です。今回著者らはクロロゲン酸と3価クロムをマウスに与えたところ、肥満や血糖値制御異常が改善された事を報告しました。

◆高脂肪食を与えたマウスにクロロゲン酸/3価クロムを与え、血糖値等を測定

著者らはマウスに、高脂肪食を7週間与えました。その際にクロロゲン酸と3価クロムを与える集団と与えない集団に分けています。これらマウスにおいて体重や血糖値の変化を調べる事で、クロロゲン酸と3価クロムが肥満に与える効果を調べました。

 

◆クロロゲン酸/3価クロムが肥満と血糖値制御を改善

著者らは以下の結果を得ました。

最後の3週間にクロロゲン酸/3価クロムを与えたところ、高脂肪食で引き起こされた体重増加と、高血糖、耐糖能異常およびインスリン不寛容で確認したインスリン抵抗性が、反転した。間接的なカロリー計測解析から、この効果は少なくとも部分的に、エネルギー消費と自発歩行運動の増加によるものであった。

つまり高脂肪食を与えた7週間のうち最後の3週間だけクロロゲン酸/3価クロムも追加で与えたところ、体重増加や、血糖値を下げるホルモンのインスリンに関する異常が改善されました。またクロロゲン酸/3価クロムを食べさせていないマウスと比べてエネルギー消費や運動量が多くなっており、これが変化の一因と見られました。

 

クロロゲン酸/3価クロムによるエネルギー消費や運動量の増加が、肥満やインスリン抵抗性の改善に効果があるようです。ほかにクロロゲン酸/3価クロムが直接血糖値を制御する可能性も考えられます。マウスで得られた結果が人間に当てはまるかどうかはわかりませんが、今後研究が進んで欲しいと思います。

コーヒーの肥満に対する効果はMEDLEYニュースで紹介したものもいくつかありますので、関心のある方はあわせてご覧ください。

「コーヒーと遺伝子(2)コーヒーを飲む人は糖尿病が少ない、その理由は?」

http://medley.life/news/item/557e9b1459f0839700ecd726

「コーヒー愛飲者に肺がんが多い理由は?生活習慣との関連を検証」

http://medley.life/news/item/5589521b660815fe00d5ec8e

執筆者

高田

参考文献

Chlorogenic acid/chromium supplement rescues diet-induced insulin resistance and obesity in mice.

Nutr Metab (Lond). 2015 May 22

 

[PMID: 26045713] http://www.nutritionandmetabolism.com/content/12/1/19

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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