2015.08.16 | ニュース

体重の7-10%の減量目標で食事、運動を行うと脂肪肝が改善する

ランダム化比較試験により検証
from Hepatology (Baltimore, Md.)
体重の7-10%の減量目標で食事、運動を行うと脂肪肝が改善する の写真
(C) Tijana - Fotolia.com

脂肪肝の改善にはもちろん食事や運動が大事なことはご存知であると思います。今回紹介する2010年の論文は『NAFLD/NASH診療ガイドライン2014』で引用されている論文で、食事や運動で減量すると脂肪肝も改善したという結果を報告しました。

◆非アルコール性脂肪性肝炎に対する生活習慣改善の有効性を検証

今回の研究は以下の方法で行われました。

我々は、非アルコール性脂肪性肝炎の臨床指標に対する、7-10%の体重減少を目標とした食事、運動、行動変容を用いた生活習慣介入の効果を検証するために、ランダム化比較試験を行った。

食事(低カロリー食)、運動(有酸素運動)などの組み合わせで、非アルコール性脂肪性肝炎に対する検査値に変化があるかを調べました。対照群は、生活指導のみ行いました。

 

◆食事、運動などを行うと非アルコール性脂肪性肝炎が改善

調査の結果、以下のことを報告しました。

48週間の介入の後、参加者は対照群では0.2%の体重減少に対し、生活習慣介入群では平均9.3%の体重減少であった(p=0.003)。

生活習慣介入群の参加者は対照群と比較して、高い割合で最低3ポイントのNASの減少または治療後NASが2以下となった(72% vs 30%、p=0.03)。

NASは対照群(4.9から3.5)と比較して、生活習慣介入群(4.4から2.0)で有意に改善した(p=0.05)。

食事、運動といった組み合わせで治療を行った方が、肝臓の組織を調べたときの脂肪肝の程度を示すスコアが改善したという結果でした。

筆者らは、「生活習慣への介入を通して達成した体重減少が、非アルコール性脂肪性肝炎における肝組織の改善につながった。」と述べています。

 

一見するとこのような当たり前のようなことも、数々の研究成果によって積み上げられて成り立っています。『NAFLD/NASH診療ガイドライン2014』では、その他の類似した論文と併せて、体重減少は有効である、という結論を出しています。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Randomized controlled trial testing the effects of weight loss on nonalcoholic steatohepatitis.

Hepatology. 2010 Jan

[PMID: 19827166]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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