2015.07.19 | ニュース

アクアエクササイズは強直性脊椎炎の腰痛の改善に有効

ランダム化比較試験により検証
from Rheumatology international
アクアエクササイズは強直性脊椎炎の腰痛の改善に有効 の写真
(C) Kzenon - Fotolia.com

強直性脊椎炎は、背骨や骨盤を中心に関節や靭帯に炎症が起き、腰痛が起きたり、関節が曲がらなくなる病気です。治療には痛みを抑える薬剤のほか、柔軟性を維持するリハビリテーションが行われます。今回の研究では、強直性脊椎炎で起こる痛みに、プールで行うアクアエクササイズが、自宅で行うエクササイズと比較して有効であったことを報告しました。

◆アクアエクサイズ群と自宅で行うエクササイズ群にランダムに分類

今回の調査は、強直性関節炎患者69名をアクアエクササイズ群と自宅で行うエクササイズ群にランダムに振り分け、治療を実施しました。アクアエクササイズのプログラムは、週に5回、4週間の計20セッションを32-33℃の水泳プールで行われました。

 

◆痛み、生活の質にアクアエクササイズがより有効

調査の結果、以下のことを報告しました。

両群ともに、治療後4週、12週の時点において、すべての指標[pain score (VAS) visual analog scale、腰椎の屈曲/伸展、modified Schober test、胸郭の拡がり、bath AS functional index、bath AS metrology index、bath AS disease activity index、short form-36 (SF-36)]で有意な改善を認めた(p<0.05)。

治療前と比べた4週、12週時点での変化率では、VAS (p < 0.001)、SF-36の体の痛み(p < 0.001)、全体的健康感 (p < 0.001)、活力 (p < 0.001)、社会生活機能 (p < 0.001)、日常役割機能(精神) (p < 0.001)、心の健康(p<0.001)について、アクアエクササイズ群がより改善した。

アクアエクササイズ群で、自宅で行うエクササイズ群と比べて、痛みや生活の質(QOL)により大きな改善が見られました

 

もしアクアエクササイズの有効性が今後さらに検証されれば、従来の治療法に取り込まれていくかもしれませんね。

執筆者

MT

参考文献

Effect of aquatic exercise on ankylosing spondylitis: a randomized controlled trial.

Rheumatol Int. 2014 Nov

[PMID: 24626605]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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