BMIが大きい子どもに強い側弯症が多かった

子どもが成長する過程で背骨が曲がってしまう側弯症は、重症の場合は手術が必要になります。原因は不明の場合が多く、神経や筋肉の病気によって起こることもあるとされています。アメリカの研究班は、側弯症の子どもの統計解析から、身長に対して体重の重い子どもで側弯症の程度が強い傾向があったことを報告しました。
◆10歳以上の子どもを体重別に
研究班は、10歳以上で
◆重い子どもほど曲がりが大きい
次の結果が得られました。
この研究に、正常体重の患者50人、過体重の患者50人、肥満の患者50人の計150人が参加した。受診時の平均のカーブは、正常体重の患者で18.1度、過体重の患者で23.9度(P=0.02)、肥満の患者で24.5度(P=0.02)だった。
正常体重のグループに比べて、過体重のグループまたは肥満のグループでは曲がりの程度がより強くなっていました。
この研究の方法では、見つかった
なお、側弯症の治療の試みとして、ほかの研究も紹介しています。興味のある方はあわせてご覧ください。
「側弯症の新たな治療法?運動療法の効果を検証」
執筆者
Presentation of Adolescent Idiopathic Scoliosis: The Bigger the Kid, the Bigger the Curve.
J Pediatr Orthop. 2015 Jun 16. [Epub ahead of print]
[PMID: 26114242]
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。